Project/Area Number |
21K17259
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
花岡 晋平 東邦大学, 医学部, 非常勤講師 (80860866)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 国民生活基礎調査 / 精神的ストレス / 介護 / K6 / 社会医学 / 精神疾患 / インフォーマルケア |
Outline of Research at the Start |
わが国は高齢化が進み、高齢者疾患の社会負担が増加している。高齢者介護は、介護者と被介護者の双方の精神的ストレスに影響すると考えられるが、体系的な先行研究は少ない。本研究では、要介護度、介護の原因、家族構造、介護時間、受給する介護サービス等と精神的ストレスとの関係を分析する。精神的ストレスについては国民生活基礎調査(個票)の質問群(K6)を解析する。さらに同調査から、わが国の一般人口との比較において、双方の精神的ストレスを強める、その他の社会的要因を分析する。高齢化に伴う介護負担により国民全体のメンタルヘルス低下が危惧される中、官庁統計から精神的ストレスの構造を解明することは学問的意義を有する。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、新型コロナウイルス感染症の流行により、所属先から渡航許可が下りず、やむを得ず抄録を取り下げた。しかし、本年度の国際医療の質学会(ISQua - The International Society for Quality in Health Care)では一般演題での報告を行うことができた。 引き続き、国際誌への論文投稿を目指し、過年度から継続して精神医学、社会学、哲学、人類学の古典や専門書を幅広く読み込んでいる。この取り組みにより、データの解釈に多角的な視点を提供し、論文の質を向上させることができた。 また、日本精神神経学会、日本精神科救急学会、日本医療マネジメント学会、多文化間精神医学会に参加し、最新の知見を本研究に取り入れたことで、研究の現代的な関連性と応用可能性が高まった。 さらに、従来用いてきたロジスティック回帰分析に加え、共分散構造分析や機械学習を試行的に取り入れることで、複雑なデータ構造の解明や予測精度の向上が期待でき、より精緻な解析結果を得る可能性が高まった。 当初の研究計画は令和3~5年度までであったが、「7.現在までの進捗状況の理由」に記載した理由により、研究計画を令和6年度まで延長した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は国際学会での報告を実施しつつ、解析結果を論文形式にまとめている。しかし、①巨大なデータを用いた本研究では先行研究と異なる結果が出たため、その解釈に予想以上の時間を要していること。②巨大なデータを複数結合させているため、結果が正しいデータから得られたものなのかを確認するために複数回の見直しが必要となったこと。③データ解析と論文化の段階では統計解析の専門家との連携が重要であるが、感染症の流行もあり、対面で十分に協議して分析を進めることが困難であったこと。以上の理由から、研究を1年間延長し、令和6年度も研究を継続することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、解析結果の解釈をすすめるため、精神医学、社会学、哲学、人類学の古典や成書を幅広く読み込みながら、論文化を進めていく。 万が一にも解析結果に誤りが生じるようなデータ結合等にエラーが生じていなかったか、結合された巨大なデータの整合性を確認するための論理チェックツールの導入することにより、データの信頼性を向上させる。 また、論文の共著者間の役割分担の明確化し、投稿論文の査読対応の際に協議を密に行い、論文公開に向けた体制を強化する。
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