Project/Area Number |
21K17459
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
岩部 達也 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (60590677)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 呼吸 / 運動学習 / 運動関連領野 / 脳波 / 自律神経活動 |
Outline of Research at the Start |
呼吸の頻度や深さの調整はリハビリテーション分野において呼吸機能を高めるために用いられる一般的な介入である。その一方で、呼吸に関与する四肢の運動機能に及ぼす影響については不明な点が多い。本研究では、深呼吸が手指の運動学習やその保持へ及ぼす影響とその神経基盤を神経生理学的な手法(脳波計、自律神経機能検査装置等)を用いて明らかにする。本研究を通して、リハビリテーション対象者に対する効率的な運動学習法についての基礎的な基盤を構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
呼吸の頻度や深さの調整はリハビリテーション分野において呼吸機能を高めるために用いられる一般的な介入である。その一方で、呼吸に関与する四肢の運動機能に及ぼす影響については不明な点が多い。本研究の目的は、深呼吸が手指の運動学習やその保持へ及ぼす影響とその神経基盤を神経生理学的な手法(脳波計、自律神経機能検査装置等)を用いて明らかにすることであった。示指外転運動に伴う運動準備電位を安定して検出可能であり、呼気二酸化炭素濃度や自律神経活動を調査するめの心電図を脳波計と同期させるためのシステムを構築できたため、示指外転運動に伴う運動準備電位が短時間の深呼吸課題によって変動するについて、健常被験者を対象とした実験を開始した。しかしながら、2022年度に呼吸介入時の呼吸方法における被験者間の統制の困難が課題になったため、その修正のため、介入内容を若干変更して実験を再開した。2023年度は、この実験を十分なサンプル数を集めるために継続して実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
呼吸を課題としている研究課題であることから、COVID-19の感染拡大によって被験者の実験参加に重大な制限があったことが主な理由として挙げられる。また、実験を進めるなかで新たな課題が発生し、その解決に時間を要した。その一方で、発生した課題の解決に見通しが立ち、上記感染症の5類への移行により、実験参加への制約が解除されることから、次年度以降積極的に実施できる環境となる公算であったが、実際にはCOVID-19に限らない感染が拡大する状況もあり、被験者が十分に集まらなかった。以上により、本研究の進捗は遅れているという判断に至った。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は引き続き進捗が遅れている示指外転運動に伴う運動準備電位が短時間の深呼吸課題によって変動するかを明らかにするための研究において対象者数を増やし、研究を完成させる。また、呼吸関連のパラメータ(呼気二酸化炭素濃度、呼吸数)や心拍変動に由来する自律神経活動の変化と運動に伴う脳活動との関連性についても解析する。その後、短時間の深呼吸課題が運動学習効果に及ぼす影響やその神経基盤を明らかにするための実験に着手する予定である。
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