Project/Area Number |
21K17485
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
板東 杏太 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 身体リハビリテーション部, 理学療法士 (40860870)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 運動学習 / 脊髄小脳変性症 / 小脳 / リハビリテーション / プリズム順応 |
Outline of Research at the Start |
脊髄小脳変性症(spinocerebellar ataxia: SCA)は小脳の変性を主体とする病気である。近年、集中的なリハビリテーションの効果が明らかとなってきた。しかし、どのような患者にリハビリテーションが効果的かは不明である。本研究では、小脳の機能である「運動学習能力」を数値化するシステムを用い、運動学習能力とリハビリテーション効果との関係性を明らかとする。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は脊髄小脳変性症患者における運動学習能力(プリズムアダプテーション)の程度とリハビリテーションの効果に関連があるかを調査することである。本研究の結果は、運動学習能力を評価として実施することの意義を確立するものであり、今後の小脳関連のリハビリテーションにとって重要な情報となる。本年度の成果として、予定人数のデータ取得を終えることができた。今後、同時取得した脳MRI画像との関連などを含めてデータ解析を実施し、成果を論文化していく。また、サブ解析として脊髄小脳変性症における遺伝性タイプと多系統萎縮症におけるリハビリテーション介入効果の違いを検証した。結果、介入の持ち越し効果に違いがあることを示した。このデータに関しても現在、論文化中である。また、別の予備解析とて、小脳性認知情動症候群のスコアリングを行う質問紙であるCCASスケールの日本語版を翻訳および妥当性の検証を実施した。健常者含めて100例のデータを取得した。小脳性認知情動症候群は運動学習能力と関係すると考えられており、プリズムアダプテーションの結果解釈を補強するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
感染対策も簡素化され、十分な被験者リクルートが可能であったため、順調に進んでいると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
データの蓄積は十分になったため、今後解析処理を進めていく。研究開始当初はMRI画像における小脳部位の画像解析パイプラインは不十分であった。しかし、ここ1年で深層学習モデルを用いた画像処理が発展し、複雑な構造である小脳においても、安定した解析が実施できるようになった。よって、当初の予定よりも画像と臨床データを融合させたより、詳細な統計処理を検討している。
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