Project/Area Number |
21K17500
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59010:Rehabilitation science-related
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
岡部 拓大 東京家政大学, 健康科学部, 准教授 (90836719)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 動的到達運動 / 難易度 / 学習 / ラテラリティ / 般化 / VR / VICON / tACS / 経頭蓋ランダムノイズ刺激 / リハビリテーション |
Outline of Research at the Start |
人は視覚,運動覚などから環境や身体の状態を頭頂連合野で処理し,運動前野との運動イメージの相互交換によって内部モデルを更新しつづけ,動的な目標物への動作に対応している.視覚と運動覚との統合を促しながら動的到達運動トレーニングを実施することで,内部モデルの構築を促進させる効果的なリハビリテーションが可能ではないかと考えた.本研究では,下頭頂小葉領域への経頭蓋ランダムノイズ刺激の効果を検証し,臨床に応用可能な動的到達運動トレーニング方法を確立するものとする.
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Outline of Annual Research Achievements |
リハビリテーションにおいて目標物に対する動的到達運動トレーニングの方法論は確立されていない.本年度は,動的目標物に対するリーチング運動の難易度と学習効果について,若年者と高齢者とで比較検証をおこない,経頭蓋ランダムノイズ刺激(transcranial random noise stimulation: tRNS)による動的到達運動課題への効果検証するための基盤的知見を得た. 実験では昨年度に加えて健常若年者の被検者を追加し,さらに高齢者の被検者のデータを採取した.研究デザインには前後比較デザインを用い,テストセッションとして課題の難易度を調整した事前セッションと,般化セッションである事後セッションを実施した.その結果,事前テストセッションでは課題の累積成功数は若年者では早期に頭打ちになっていたが,高齢者は達しておらず,高齢者は若年者と比較してパフォーマンスが低い傾向であった.また,事後テストセッションでは若年者では課題の累積成功数が時系列的に増加していたが,高齢者では増加しなかった.本研究の結果,高齢者では難易度調整(目標物のスピードや当たり判定の調整)をおこない,高齢者に適した難易度を検討する必要があることが示唆された.現在,高齢者にとって適切な難易度を成功履歴から自動調整するアルゴリズムを検証中である.今年度までに得られた知見を基盤として,来年度はtRNSが動的到達課題の学習に及ぼす影響を検証する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動的到達運動に関する課題を構築するにあたって,当初考案していた研究プロトコルでは高齢者の被検者には不適当であったため,研究プロトコルの修正をおこなっており,高齢者に最適なプログラムの考案と修正に時間を要した.今年度実施できなかったtRNSによる効果検証を次年度で実施し,計画的を履行できるよう進めていきたい.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度,本研究プログラムでのVRシステムに係る特許出願申請準備を進めながら,研究協力機関とも連携し,高齢者に対する実験を実施することができた.また,VRを用いた研修等やデモンストレーションにも参加し,実験に関する技術の向上やユーザーの意見聴取を図った.今年度,一部ではあるが実験を実施してきたノウハウを活かし,次年度は円滑に実験を実施し,計画的に研究課題に取り組んでいきたい.
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