エクオールが女性アスリートの3主徴を有する長距離走選手の骨代謝に与える影響の検討
Project/Area Number |
21K17543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
藤田 有紀 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (00759300)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 女性アスリート / エクオール / 骨代謝 / 疲労骨折 |
Outline of Research at the Start |
「女性アスリートの3主徴」とは利用可能エネルギー不足、無月経、骨粗鬆症であり、女性アスリートの競技生活や将来の生活に影響を及ぼすため問題視されている。なかでも女子陸上長距離走選手は、その競技特性からこの問題をきたしやすく、骨が弱い状態で強い負荷が繰り返されることで疲労骨折を生じやすい。近年、婦人科領域ではエストロゲン欠乏症状へのホルモン補充療法の代替治療としてエクオール経口投与が注目されている。今回、女子長距離走選手を対象にエクオール産生能と骨代謝、骨密度、疲労骨折との関連を調査することを目的とし、エクオールが女性アスリートの骨代謝に及ぼす影響を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
国内トップクラスの大学女子駅伝部に所属する女子長距離走選手のうち同意を得られた18名を対象(前年度との縦断11名)とし、5月(シーズン開始時)、7月(合宿前)、9月(合宿後)、11月(大会期)と調査を行った。調査項目は、昨年度同様自記式アンケート調査で月経周期・走行距離・疲労骨折の既往、体組成、血液検査により女性ホルモン(LH, FSH, エストラジオール)、甲状腺ホルモン、骨形成マーカー(BAP, total P1NP)骨吸収マーカー(TRACP-5b, NTx)、骨質マーカー(ペントシジン, ホモシステイン)とした。さらに初回の調査では尿検査によりエクオールを評価した。 エストラジオール20pg/ml未満であると疲労骨折のリスクが高くなるといわれているが、12名(63.2%)が該当していた。調査期間中に疲労骨折を生じた選手は認めなかった。エクオールの平均値は2.5±6.1μMであり、エクオール産生能が低値とされるエクオール1.0未満の対象者が12名(63.2%)をしめていた。 現時点においては対象者の骨密度の調査ができていないこと、またまだエクオールと骨代謝の関連を評価するには対象者が不十分であること、また縦断調査が十分にできていないが問題である。さらに疲労骨折を生じた選手がいないため、比較研究ができていない。本集団を対象に次年度以降も縦断的に調査すること、また対象者数を増やすことが重要と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
人を対象とした研究であるため、例年対象者の数は限られており、継続的に調査を行う必要がある。本年度も継続した調査ができたと思われたため。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では対象者数が少なく十分な結果が得られていないため、次年度もエクオールや骨代謝マーカーを計測し関連する因子の評価を行う。次年度も複数回の調査を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)