Project/Area Number |
21K17558
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
鈴木 啓央 龍谷大学, 経済学部, 講師 (00734758)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 運動学習 / 個人差 / 学習の仕方 / 動作パターンの探索 / 学習ダイナミクス / 学習方略 / ダイナミカルシステムアプローチ |
Outline of Research at the Start |
スポーツ界には、いわゆる文武両道と称されるような、スポーツと学業ともに優秀な成績を残す選手が多く見られる。一見すると、全く異なるように見えるスポーツと学業における学習過程ではあるが、「何かを上手に学ぶ」という意味ではスポーツでも学業でも共通したメカニズムが存在するはずである。そこで本研究では、同一の行為者が運動課題および認知課題を学習する過程を研究することにより、何かを上手に学ぶためのメカニズムを明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまで、人間の学習に関する研究の多くは、スポーツ中の動作や日常動作などを対象にした運動課題と、文章の読解やプログラミングなどの認知課題において、それぞれ別個に検討されてきた。しかしながら、学習を「過去または現在できていない事柄について自身の何かを探索し、変化させていく過程」と捉えれば、運動課題と認知課題に共通した学習ダイナミクスが見られるはずである。本研究課題では、そのダイナミクスを明らかにするため、同一の学習者が運動課題や認知課題を学習する際の学習過程を観察し、両課題に共通する類似点および相違点を比較検討することが目的となる。 上記に対して、まずは人間の学習過程に生じる個人差を詳細に検討する必要があると考え、2022年度では、キャスターボードを用いた学習実験における学習過程の個人差を検討した。この研究では、各学習者が学習過程においてどのような動作パターンを遂行して課題に達成するかをクラスター分析を用いて検討した。その結果、課題を達成するまでの試技が少ない学習者ほど、その学習過程ではより多くの動作パターンを遂行していたことが明らかになった。この結果は、学習がより促進するためには、より多くの動作パターンを探索し、新たな動きを試行錯誤する必要があることを示している。 2022年度では、上記の実験結果をまとめ、国際誌において論文化するための準備を行なった。現時点では、その準備も万端になりつつあり、近々に投稿する予定である。 また同時に、運動課題と認知課題を同一の学習者が学習していく過程を観察する新たな実験を実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の目的は、複数種の運動課題や、運動課題と認知課題を同一の学習者が学習していく過程を観察し、個人内および個人間において学習の仕方を比較検討し、「学習がより促進される学習の仕方」を明らかにすることである。 2022年度では、2021年度に投稿し、取り下げた論文の修正及び再投稿を行う予定であったが、その再分析にことのほか時間を要し、再投稿には至らなかった。ただし、その再投稿の準備も現状では整いつつあり、2023年度早々に再投稿する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度では、上述した論文を再投稿し、論文化する予定である。 また同時に、運動課題および認知課題を同一の学習者が学習する過程を観察するための実験の準備を進める予定である。 現時点では、運動課題としてダーツなどの離散運動を考えており、この運動に対する分析手法を予備実験を通して検討していく予定である。 同時に、認知課題としてパズルなどを検討しているが、データの円滑な取得のためにiphoneなどのアプリケーションを使用することが有用だと考えており、iphoneのアプリケーション開発も行う予定である。
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