Project/Area Number |
21K17562
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
大見 頼一 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00885569)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 膝前十字靭帯再建術 / 予防 / 着地動作 / 床反力 / 再損傷予防リハビリテーション / 非対称性 / 再断裂予防リハビリ / 片脚着地動作 / 再断裂 |
Outline of Research at the Start |
膝前十字靭帯再建術後のスポーツ復帰成績は良好であるが、スポーツ復帰後1~2年以内に再建した靭帯の損傷が約10%発生しており、大きな課題である。このような再断裂を予防するために、健常選手に対して有効であった予防トレーニングを導入した再断裂予防リハビリプロトコルを開発した。このプロトコルを実施してスポーツ復帰した者の着地動作や下肢筋力の変化を定期的に調査することによって、有用性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
膝前十字靭帯(ACL)再建術を受けて、スポーツ復帰した後に再建した靭帯損傷が約10%発生しており、大きな課題である。これを予防するために、再建靭帯損傷予防リハビリプロトコルを作成し、本研究ではこのリハビリプロトコルの有用性を検証することを目的としている。 2023年度は計18名(男性9名、女性9名)の術前、術後6~7か月、スポーツ復帰時の縦断的な測定を実施しており、データベース作成をあわせて行っている。主要な結果では、片脚着地動作測定での膝屈曲角度の変位量は、術後6~7か月では患健比(以下LSI)89.7%であったが、スポーツ復帰時は95.2%でLSIは90%を超えており、縦断的に改善傾向を示していた。衝撃緩衝をみるLoading rateは術後6~7か月でLSI:109.4%で術側が衝撃が大きかったが、スポーツ復帰時は100.7%と改善傾向を示していた。COP軌跡長(20-200msec)は、術後6~7か月ではLSI:99.9%、スポーツ復帰時はLSI:102.3%で、どの時期でもほぼ差がなかった。 下肢筋力については、膝伸展筋力が手術前がLSI:74.6%、術後6~7か月で90.6%、スポーツ復帰時が93%であった。膝屈曲筋力は手術前がLSI:82.8%、術後6~7か月で93.7%、スポーツ復帰時が97.4%であった。下肢筋力については、膝伸展筋力、屈曲筋力ともに縦断的に改善しており、スポーツ復帰時にはLSI:90%以上を示していた。 ここまでの結果をまとめてみると、片脚着地動作測定、下肢筋力測定の主要なデータは、縦断的に改善していた。よって、本研究は当初計画よりはやや遅れてはいるが、順調に進んでいると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度の想定以上の課題による遅れ、またコロナウイルス感染症による被験者の減少による影響があり、やや遅れているという現況である。ただ、現在18名の測定が終了しており、25名程度の測定を実施する予定(最低20名)であり、徐々に遅れを取り戻している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、実施している測定を継続し、目標とした人数の測定を実施すること、片脚着地動作の解析の実施、データベース作成を行う予定である。また学会発表を予定している。
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