Project/Area Number |
21K17576
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
岩山 海渡 天理大学, 体育学部, 准教授 (30781249)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | グリコーゲン・ローディング / 中鎖脂肪酸 / グリコーゲン / 持久性運動 / 脂質代謝 |
Outline of Research at the Start |
持久性競技スポーツの現場では数日間の高糖質食摂取によって貯蔵グリコーゲンを一時的に高める食事法が実践されている一方、高脂肪食摂取によるグリコーゲン利用の抑制を狙った食事法は有効ではないとされている。高糖質食を数日間摂取した後、速やかにエネルギーとして利用される特長をもつ中鎖脂肪酸を摂取することが持久性運動時に有効な食事法となるかについて、1)持久性運動時のグリコーゲン利用、2)持久性運動能力、以上の点で検討する。同時に血液生化学的指標および尿中代謝物の解析(メタボローム解析)によって生理学的な背景を含めて検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請内容に基づき、従来から実践されている高糖質食(グリコーゲン・ローディング)と比べて、運動前の1食を中鎖脂肪酸の多い食事にすることが運動中のグリコーゲン利用を抑制できるか検討をおこなった。現在は6名の実験を終えており、高糖質食と比べ飽和脂肪酸の多い食事や中鎖脂肪酸の多い食事をした後の運動は呼吸交換比が低下する傾向が示されている。今後はさらに実験を重ね、データを増やしていく予定である。同時に血液や尿の成分分析から多角的に考察していく予定であり、今後はその分析作業にも着手する。 しかし使用していた呼気ガス分析機が経年劣化による摩耗が原因で動作不良を起こしており、交換部品の製造終了のため修理不可能な状況に陥っている。財政的な問題で機器の買い替えができないため、同じ機器の借用を方々に打診している。そのため一時的に研究を中断しているが、早期に再開することを目指している。 検討するための十分なデータを蓄積できていないが、現在まで概ね仮説と一致する結果が得られている。この知見をより妥当な水準で公表するためにも、研究機材の調達にかんする問題を早急に解決し、研究を推し進めていくことが当面の課題となっている。 本研究の成果によって、持久性運動前の食事に関する新たな提案ができると考えられる。パフォーマンスの発揮に有効だと広く知られているグリコーゲン・ローディングを、さらに良い取り組みとしてアップデートするための知見になる可能性がある点で本研究は意義のある研究だと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では運動負荷として呼気ガス分析機を装着した状態での走運動を、予備実験を含めて三度行う。血液や尿の分析もおこなうが、間接熱量測定による運動時のエネルギー利用を評価することがもっとも重要な点と考えている。しかし現在呼気ガス分析機が利用できない状況であり、研究の核となるデータを収集できない。研究機材の確保に向けてさまざまな手を打っているが、まだ見通しは立っていない。そのため予定よりさらに研究の進捗は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
最大の課題は呼気ガス分析機の確保であり、現時点で解決の目途は立っていない。データ収集が一部終わっていることから、今後の研究も同じ研究機材でおこなうことが望ましいと考えている。しかし、故障した機器の修理は不可能な状態であること、新規購入のための費用は捻出できないこと、リースやレンタルが可能な機関、企業はないことを確認している。現在は借用の可能性を探っているところである。 研究機材確保の見通しが立てば、その他の研究体制は整っているためすぐにでも研究を再開することができる状態である。
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