現代の社会的ニーズに対応した新しい幼児の脊柱アライメント測定手法と機材の開発
Project/Area Number |
21K17632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Nakamura Gakuen University Junior College |
Principal Investigator |
萩尾 耕太郎 中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 助手 (10829295)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 姿勢 / 脊柱アライメント / 計測法 / 光学式動作解析 / 姿勢計測 / 幼児 / 脊柱アライメント測定 |
Outline of Research at the Start |
これまでに幼児の不良姿勢による問題が多く報告され、一般的にも、子どもの携帯端末の使用時間の増加などの社会状況も相まって、幼児の姿勢について関心が高まっている。幼児の姿勢についての研究は以前からおこなわれているが、従来の姿勢計測法にはそれぞれ、身体的な負担が大きい、被測定者の脱衣が必要、精度が不十分、といった課題がある。そのため、安全性と精度の高さはもとより、簡便かつ倫理的配慮を踏まえた、現代の社会的要請に応じた計測手法を作り出していく必要があると考える。そこで本研究において新たな脊柱姿勢計測法を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、光学式3次元動作解析システムを採用し、幼児を対象とした姿勢測定をおこなう際の被測定者の身体的負担を軽減すること、倫理面での課題を解消することを最終の目標として掲げ、「被測定者の負担が少なく、着衣のままで、動的な計測ができる新たな脊柱アライメント(背骨の配列)計測法を開発すること」を研究の目的としている。新たな脊柱アライメント計測法の一つとして、本研究では光学式3次元動作解析システムで認識するための反射マーカを取り付けた新しい実験着の製作をおこなう計画である。さらに実験に際し、アンケート(「姿勢について気になることはあるか」「生活習慣や携帯端末の使用状況」他)を実施し、脊柱アライメント計測データとアンケート結果から、脊柱アライメントと姿勢に関する問題点との関連性を明らかにできるよう基礎的データを収集する。 現在までに、本研究についての倫理申請が受理されている。そして従来法の課題であった拘束時間が長いことによる負担を軽減するための光学式動作解析システムを用いた手法(実験着に依らない手法)について研究を進め、従来法との比較と精度検証をおこなっており、学会発表を1件おこない、論文投稿の準備を進めている。 最終目標となる新しい実験着の試作が進んでいるが、その実験着を用いた手法の精度検証が予定よりも遅れている現状である。令和5年度は、実験着を完成させ、成人用と幼児用でそれぞれ複数サイズ作製する。作製した実験着を被検者が着用して、実際に立位と座位姿勢での計測をおこない、実験着の精度・再現性の検証をおこなう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在までに実験着の試作をおこなっているが、その精度検証についてマネキン等を使用した計測までは一部実施できているが、実際の被測定者を対象として計測できていない。一方で、光学式動作解析システムを用いた実験着に依らない手法での計測についても検討し、従来法との比較と精度検証をおこなった。以上のことを踏まえ、全体として「やや遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、製作した実験着の精度・再現性の検証のために、成人用と幼児用の実験着を実際に被測定者に着用してもらい、立位と座位姿勢での計測を実施する。進捗の遅れはあるものの、実際にヒトを対象とした測定を問題なくおこなうことができれば、遅れなく研究を進められると考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)