Project/Area Number |
21K17649
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
山下 千鶴 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50649176)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | 術前栄養不良 / 術前栄養療法 / 免疫調整栄養 / タンパク質 / 通常栄養剤 / 手術部位感染 / 栄養不良 / 免疫調整栄養剤 / 通常経管栄養剤 |
Outline of Research at the Start |
手術部位感染(Surgical Site Infection:SSI)は重要な医療関連感染であり、独立した長期予後不良因子である。作成にかかわった、消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドラインでは、栄養不良患者に対する術前栄養改善は有用であるとの結果は得られたが、適切な栄養剤についてのエビデンスは得られなかった。 本研究では、主要消化管悪性腫瘍による腹腔鏡下手術を受ける患者のうち栄養不良と判断された患者を対象とし、標準経管栄養剤投与群と免疫調整栄養投与群に無作為に割り付けて術前の栄養介入を行い、SSI発生率などを比較する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
手術部位感染(以下SSI)は重要な医療関連感染であり、SSI発症により引き起こされる予後悪化や入院期間延長、医療費増大などは重要な問題である。ガイドライン作成に加わった「消化器外科SSI予防のための周術期管理ガイドライン」では消化器外科領域の栄養不良患者に対する術前栄養療法は有用であるとの結果は得られたが、適切な栄養剤についてのエビデンスは得られなかった。本研究では、SSI発生率低減に有効性が高い栄養成分を明らかにすることを目的として、術前栄養障害を合併した消化器悪性疾患患者のうち、低侵襲(腹腔鏡/ロボット支援)根治的腫瘍摘出術を受ける患者を対象に、特徴の異なる3タイプの栄養剤のいずれかを術前に飲用し、SSI発生率などを検討することとした。 使用する栄養剤は、①免疫調整栄養、②免疫調整栄養と同じカロリー/窒素比を持つ通常栄養剤、③カロリー/窒素比が高い通常栄養剤とし、期間割付でいずれかを飲用し、SSI発生率や体組成の推移、栄養指標の推移を検討する研究計画としている。なお、栄養剤の投与期間は、既存の報告を参考に、有効性が認められる10日を最低投与期間としている。 2022年8月にIRB承認が得られたため、翌9月から研究を開始した。1栄養剤について、4か月×2クールの研究期間とし、現在1年6か月が経過した。目標症例数を約150例として開始したが、1年6か月で約100例と、対象症例が予想よりもやや少ないペースとなっている。 2023年度中には、日本集中治療医学会のパネルディスカッションにおいて、術前栄養不良患者における術前の栄養介入の取り組みと効果について、報告を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年8月にIRB承認が得られたため、翌9月から研究を開始した。1栄養剤について、4か月×2クールの研究期間とし、現在1年6か月が経過した。目標症例数を約150例として開始したが、1年6か月で約100例と、対象症例が予想よりもやや少ないペースとなっている。術前外来受診時に、手術までの期間が10日間に満たない症例が多いことが主要な原因と考えられる。 2023年度中には、日本集中治療医学会のパネルディスカッションにおいて、術前栄養不良患者における術前の栄養介入の取り組みと効果について、報告を行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年9月には対象集積を終了し、データの解析を行う予定としている。
|