認知機能改善効果を有する機能性リゾリン脂質の探索とその作用機序の解明
Project/Area Number |
21K17689
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Saga University (2023) Nihon Pharmaceutical University (2021-2022) |
Principal Investigator |
栗原 大河 佐賀大学, 医学部, 助教 (00881038)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / 認知機能 / うつ病 / 抗不安 / 食品 / アミノ酸 / 認知症 / 老化促進モデルマウス(SAMマウス) / リゾリン脂質 / 脳萎縮 / PLDP |
Outline of Research at the Start |
超高齢化社会が急速に進展する日本では、アルツハイマー病をはじめとする認知症の患 者数が急増している。しかし認知症の治療薬・予防薬に対する有効な薬は存在しない。 申請者らは、ブタ肝臓分解物含有食品の摂取が認知機能に改善効果を示すことを見出した。ブタ肝臓分解物含有食品はリゾリン脂質が豊富に含まれている特徴から、リゾリン脂質が認知機能をはじめとする脳機能の改善に寄与すると考えた。そこで本研究では、培養神経細胞と老化促進モデル動物を用いて認知機能改善効果を有するリゾリン脂質を同定し、その作用機序を解明することで、認知症に対する機能性リゾリン脂質の有効性と創薬ターゲットとしての可能性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、野生型マウスを用いて、ブタ肝臓分解物含有食品摂取による認知症の予防・改善効果ならびに抗不安効果の解析、機能性リゾリン脂質の認知症治療薬としての有効性と創薬ターゲットとしての可能性を検証する。老化促進モデルマウスや野生型マウスにブタ肝臓分解物含有食品摂取による認知症の予防・改善効果ならびに神経変性に与える影響について予備実験を行った。昨年度の結果では、野生型マウスは、認知機能の改善や抗不安効果において優位な差が見られたものの、老化促進モデルマウスのような老化スピードの早いマウスでは摂取期間などの調節が難しく、優位な差は見られなかった。そこで、投与数を増やし、認知機能やうつ病をターゲットとした行動実験(バーンズ迷路、Y字迷路、強制水泳、高架式十字迷路、ビー玉隠し)をメインとして行い、野生型マウスのブタ肝臓分解物含有食品の摂取における学習・記憶、不安効果に及ぼす影響を解析した。その結果、ブタ肝臓分解物含有食品の摂取により学習記憶の向上と抗不安効果に優位な差が見られた。そこでより詳細に解析を行うために、Gene Ontology解析を行った。その結果、記憶・学習・不安・うつ病などに関わる遺伝子発現に差が見られた。そこで現在論文投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
野生型マウスの投与数を増やし認知機能やうつ病をメインをし本試験を行った。その結果、認知機能の改善効果の他、抗不安効果が見られた為、 Gene Ontology解析を行った。無事全ての実験を終えました。現在、投稿準備中です。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はこの結果をもとに原因物質が脂質なのかタンパク質なのか探索を行い、栄養の観点から脳機能改善を目指している。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)