Project/Area Number |
21K17797
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 61030:Intelligent informatics-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中村 将成 北海道大学, 情報科学研究院, 准教授 (80878306)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | スポット通信 / 音響通信 / 非可聴音 / 追尾 |
Outline of Research at the Start |
ステレオスピーカのみを用いるスポット通信手法では,送信センサ数が少ないという利点があるが所要時間が長く,スポット内を通過するユーザと通信する場合,通信が不安定化するという課題がある.本研究では,ステレオスピーカによるスポット通信手法を短時間化し,ユーザを追尾してスポットを適応的に指向することで,移動中のユーザとの安定した通信を可能とする妨害型スポット通信技術の確立を目指す.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、汎用のステレオスピーカのみを用いてビーム型のスポットを生成し、特定の位置に存在する移動体のみとアドホックな音響通信を行う手法の構築を目的としている。通信媒体として音響信号を用いることで、すでに広く普及しているモバイルデバイス群(例:スマートフォンやタブレット端末)の内蔵マイクロフォンでの受信が可能となる。また、内蔵マイクロフォンで扱える非可聴音を用いることで、ユーザーを煩わせることなく通信することができる。 汎用ステレオスピーカによる従来のスポット通信手法では、スポット外での受信信号の位相に対して妨害をかけてスポットを生成しているが、これに少なくとも1秒程度の時間を要するため、移動中のユーザーとの通信を行う場合、通信が不安定化するという課題がある。そこで本研究課題では、スポット生成に要する時間を短縮した上で、ユーザーの現在位置に対して適応的なスポットを生成することで、ユーザーとの通信を安定化することを目指している。 本年度は、移動に伴い生じる位相誤差の補正方法を検討した。次に、ユーザー移動時の受信波形を模擬するシミュレータを構築し、移動に応じた適応的なスポット生成時の評価を行った。また、実環境での正確な性能評価を行うために、正確な速度制御が可能な電動スライダとスマートフォンを用いた計測システムを構築した。これをもとにシミュレータと実測値の比較を行ったところ、想定以上の乖離があることが分かり、考えられる原因を整理した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実測値とシミュレーション値に想定以上の乖離があり、対策の検討が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
シミュレーション値と実測値の乖離について、考えられる原因を検証する基礎的なシミュレーション・実測実験を実施し、原因を特定する。そのうえで対策を検討し、性能の評価・改善に取り組む。
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