リグニン熱分解生成物を指標としたバイオマス燃焼発生源のリセプター解析手法の検討
Project/Area Number |
21K17896
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 63040:Environmental impact assessment-related
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Research Institution | Osaka Metropolitan University (2022-2023) Osaka Prefecture University (2021) |
Principal Investigator |
藤井 佑介 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (90780099)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | バイオマス燃焼 / OHラジカル / リグニン / 大気エアロゾル / マレーシア / ベトナム / オゾン / リグニン熱分解 / 大気寿命 / エアロゾル / エイジング / 発生源指標 |
Outline of Research at the Start |
リグニン熱分解生成物はバイオマス燃焼の発生源指標の一つであるが、発生源から離れたリセプター(受容域)での指標の有効性まで十分に検討できていない。 本研究では、リグニン熱分解生成物のエイジングに伴う指標の有効性について、様々な大気環境条件下での反応実験による指標成分の大気寿命の推定に加え、バイオマス燃焼による影響がはっきりしているリセプターでの大気観測を通して検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、納期の問題で前年度に入手できなかった紫外線照射装置のランプ(海外製)がようやく入手できたため、グアイアシル核リグニン熱分解生成物を対象としたOHラジカル暴露実験を開始した。OHラジカル暴露実験に先立ち、salicylic acidも含めた試料作製方法(石英ガラス板上に対象溶液を滴下 → 乾燥)についていくつかのパターンで検討した。その結果、salicylic acidは95 %程度、vanillinは50-70 %程度、vanillic acidは75 %程度の回収率データが得らる方法を見出した。OHラジカル暴露用の作製試料について、vanillin以外はある程度の再現性があると判断してOHラジカル暴露実験を行い、OHラジカル濃度推定、対象成分の反応速度定数及び大気寿命を求めた。vanillinについても参考としてOHラジカル暴露実験を実施した。vanillin自体の揮発の影響により反応速度定数を求めることはできなかったが、OHラジカル暴露の有無の違いによる有意差は認められた。野外観測に関して、マレーシアのクアラルンプールで乾季に大気観測を行った。また、前年度にバイオマス燃焼の影響が認められるベトナムのホーチミンにおける微小粒子状物質に含まれる化学成分データの解析結果をまとめた内容が国際誌に掲載された。その他、バイオマス燃焼の一つであり、且つマレーシアの大気でもその影響が主に乾季に認められる泥炭火災に関する文献レビューを行ってまとめた内容が国際誌にレビュー論文として掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度に本実験系で必須の紫外線照射ランプ(海外製)の納期が大幅に遅れた(今年度に持ち越された)ため、全体的に研究が遅れた。マレーシアの観測に関しても同様に前年度が(想定外のメンテナンス・修理があり)予定通りに進まなかったため、当初の予定より研究が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
・その他リグニン熱分解生成物に対するOHラジカル暴露実験を行う。 ・リグニン熱分解生成物に対するオゾン暴露実験を行う。 ・マレーシアのクアラルンプールで得られた大気試料の化学分析を実施する。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Ambient Levels, Emission Sources and Health Effect of PM2.5-Bound Carbonaceous Particles and Polycyclic Aromatic Hydrocarbons in the City of Kuala Lumpur, Malaysia2021
Author(s)
Hamidah Suradi, Md Firoz Khan, Nor Asrina Sairi, Haasyimah Ab Rahim, Sumiani Yusoff , Yusuke Fujii, Kai Qin, Md. Aynul Bari, Murnira Othman, Mohd Talib Latif
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Journal Title
Atmosphere
Volume: 12
Issue: 5
Pages: 549-549
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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