Project/Area Number |
21K17977
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Chiba University of Commerce |
Principal Investigator |
藤井 紘司 千葉商科大学, 人間社会学部, 准教授 (80879867)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 離島 / コミュニティ / 観光危機管理 / 三宅島 / 西表島 / 責任ある観光 / 移住者 / 持続可能な観光 / エシカル・ツーリズム / 大島 / ヤブツバキ / 新島 / コンテンツ・ツーリズム |
Outline of Research at the Start |
本研究課題では、観光依存度を高めてきた小規模島しょ部を調査フィールドとし、離島コミュニティの観光危機管理の方策を検討することを目的とする。伝統的に、島しょ社会は不平等のベクトルを平等へと引き戻す生活規範を特徴としてきた。近年の利益や負荷が偏りやすい観光のインパクトに対し、離島コミュニティはいかなる方策を講じてきたのであろうか。本研究では、離島コミュニティによる観光危機管理の方策を比較検討し、持続可能な観光に資する観光危機管理の島しょモデルを提示することを目標とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、観光依存度を高めてきた小規模島しょ部の地域コミュニティを対象とし、「平準化の原理」の側面から観光危機管理の方策を検討することを目的とする。2023年度は、沖縄県八重山郡や宮古郡、東京都三宅島においてフィールドワークを実施した。竹富町自然観光課や宮古島市企画政策部エコアイランド推進課、三宅島観光協会等にヒヤリングをし、オーバーツーリズムや海洋汚染、火山災害に対する観光危機管理のしくみやその課題の把握に努めた。その結果、沖縄においては、新規移住者の増加によって地域コミュニティが「平準化の原理」に基づき主導的に観光危機管理に携わることが難しくなっている一方で、行政や外部アクターとのパートナーシップ的な関係性に基づく課題解決を試みていることがわかってきた。本研究は、当初、離島コミュニティによる観光危機を回避/緩和する方策や生活知の解明に目的があったが、持続可能な観光に資する観光危機管理の島しょモデルを提示するためには、移住者や観光客などの外部アクターを含むしくみを構想していく必要があるという示唆を得た。これらのフィールド調査の知見をふまえ、次年度は、宮古島と三宅島において、パートナーシップ的な関係性に基づく地域課題の解決につながるアクティビティ(緑化プロジェクト活動やビーチクリーン活動)を実施する予定である。本研究では、上記の取り組みを研究素材として分析するためにエスノグラフィーとして記録していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、本科研プロジェクトにおいて学びの豊かな研究フィールドを沖縄県八重山郡や宮古郡、東京都三宅島に絞ることに至った。フィールド調査として不十分なところはあるものの、魅力的な研究素材を発見できたことは次につながる成果と位置づけることができる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、主たる調査フィールドである沖縄県八重山郡や宮古郡、東京都三宅島において深度のあるフィールドワークをし、最終的に、本科研プロジェクトの成果を論文として発表する。
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