Project/Area Number |
21K18008
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岸田 文 九州大学, 芸術工学研究院, 学術研究員 (80889410)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | 防災教育 / 脳波 / 性格特性 / 遺伝特性 |
Outline of Research at the Start |
避難所生活に関する防災教育として用いられている防災教育プログラムの問題点を脳波、共感特性、オキシトシン受容体遺伝子多型から探る。そのために、まずは、脳波(事象関連電位)、性格特性(共感特性)、主観評価を用いてその防災教育プログラムの評価を試みる。次に、一つ目の検討で得られた結果が、オキシトシン受容体遺伝子多型のタイプの違いによって異なるのか検討する。最後に、以上の2つの検討結果から、防災教育プログラムを主観的及び客観的に評価し、必要とされる有効な防災教育手法を提案し、オリジナルの防災教育プログラムを試作する。更に、試作した防災教育の有効性を確認し、必要に応じて更なる改良を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
避難所生活に関する防災教育として用いられている防災教育プログラムの問題点を脳波、共感特性、オキシトシン受容体遺伝子多型から探る。そのために、まずは、脳波(事象関連電位)、性格特性(共感特性)、主観評価を用いてその防災教育プログラムの評価を試みる。次に、一つ目の検討で得られた結果が、オキシトシン受容体遺伝子多型のタイプの違いによって異なるのか検討する。最後に、以上の2つの検討結果から、防災教育プログラムを主観的及び客観的に評価し、必要とされる有効な防災教育手法を提案し、オリジナルの防災教育プログラムを試作する。更に、試作した防災教育の有効性を確認し、必要に応じて更なる改良を行う。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は被験者104名を対象として、防災教育プログラムに対する主観評価を測定した。主観評価の結果を用いて因子分析を行った。その結果、現在の防災教育では被災時の精神的サポートと手段的なサポートに関することが伝えらえていないことが明らかになった。次に、実際に防災教育を受けた際の脳波と共感特性を測定した。脳波は被験者が避難所生活を送る人に対する反応を検出できる課題(オドボール課題)から得られるP300とLPPを用いた。その結果、共感特性とP300の間に正の相関が得られ、共感特性が高い人ほど避難所生活を送る人に対して大きな注意反応を示すことが明らかになった。以上のことから、共感特性の高低によって防災教育の有効性は異なることが示唆された。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度では、予定通り、防災教育と遺伝特性との関連性について検討する。また、これまで得られたデータをまとめ、学会発表や学術雑誌への投稿準備を進める。
|