Project/Area Number |
21K18059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90110:Biomedical engineering-related
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
佐々木 一真 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (30884291)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | シャント音 / 透析 / 生体音 |
Outline of Research at the Start |
近年、透析患者のバスキュラーアクセス(VA)トラブルが増加している。これは、シャント音の聴診が医療従事者の経験や勘に頼らざるを得ず、基準化が難しいためである。そこで本研究では、1)作製した血管モデル内の流れの様子を可視化し、シャント音との関係を調べることで、2)シャント音による定量的かつ客観的なVA機能評価システムを確立し、3)透析患者のVA機能評価方法へ応用する。これにより、血流の情報を持った定量的かつ客観的なVA機能評価方法が確立され、透析患者のVA管理に大きく貢献できると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
血液透析治療において血流の情報を持った定量的かつ客観的なバスキュラーアクセス(VA)機能評価方法が確立することができれば、臨床現場のみならず近年増加傾向である在宅透析においてもシャント音の測定のみで血流状態が得られることに加え、血管形状や狭窄率が推測可能となり、透析患者のVA管理に大きく貢献できると考え、この研究では①血流の様子と血管状態の可視化、②定量的かつ客観的なVA機能診断システムの確立、③透析患者のVA機能評価方法への応用 この3つの課題を設定し研究を進めることとした。 ①に関しては、COVID-19の影響が緩和され、他大学にて粒子画像流速測定法(PIVシステム)を用いた可視化実験を行えている。また撮影した動画から、PC上で渦度や乱流エネルギーといったパラメータの解析を行えるまでに至っている。 ②に関しては本研究の実験システムに必要な備品を購入し、本学にて実験システムの構築をすることができており、狭窄数や狭窄長の異なる擬似血管狭窄モデルを作製し実験を行うなど、様々な条件で実験できている。 ③に関してはいまだCOVID-19の影響により医療機関訪問も不可能であったため、透析患者様のデータを測定・解析するまでに至っていない。
当初はCOVID-19の影響もあり医療機関訪問を含めて予定を変更せざるを得なかったが、本学での実験のほかに他大学での実験実施など、おおかた当初の予定通りに進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
一部の実験を医療機関で実施予定であったが、COVID-19の影響によりそれが難しくなったため。その分、学内での実験や他大学での実験を優先することへ変更し、新たな課題を発見するところまでに至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
粒子画像流速測定法(PIVシステム)を用いた可視化実験において、様々な条件を設定した血管モデルの流れの可視化を行い、多種多様の患者の血管を模擬したモデルでの擬似シャント音測定も行う。また、理学所見と超音波診断装置を用いたVA機能・形態評価方法における各手技のスキルアップ向上を目的とした教育用シミュレータの開発と実用化を目指す。
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