術前経胸壁心臓超音波検査による麻酔導入時低血圧予測及び予防法の確立
Project/Area Number |
21K18072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90130:Medical systems-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
多羅尾 健太郎 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70815092)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 導入時低血圧 / 導入時血圧 / 術前心エコー |
Outline of Research at the Start |
全身麻酔導入時に高頻度に発生する導入時低血圧は患者の予後を悪化することが知られているが予防する方法は確立されていない。先行研究では導入時低血圧と術前心エコー検査による左室の壁運動異常が関連していることが示されたことから、前向きに大規模調査を行う。低侵襲な心エコー検査によって導入時低血圧が予測されれば非常に有用であり、また患者予後を改善させる可能性がある。研究は全身麻酔を実施する2000例を前向きに調査し、患者背景、麻酔薬、心エコー検査結果の中から最も導入時低血圧に関連しているリスク因子を調査することが目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は導入時低血圧と術前の心エコー結果および術前合併症、術中の麻酔薬との関連を明らかにすることを目的に前向き観察研究を行った。当院の予定全身麻酔患者連続2000例を対象にデータを前向きに収集し最終的に1603例(非心臓手術1517例)を組み入れることができた。術前のアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、β遮断薬、プロポフォールおよび導入前の低血圧、年齢は、導入時平均血圧の低下と有意に関連していた。心房細動の既往、術前のカルシウム拮抗薬の使用、全静脈麻酔と比較した場合のセボフルランおよびデスフルランの使用、全身麻酔導入前からの予防的ノルアドレナリン持続投与、麻酔導入開始時間(午後)は、導入時平均血圧の維持および上昇と関連した。ノルアドレナリン投与群ではハイリスク患者が有意に多く含まれていた。持続ノルアドレナリン投与は0.1ガンマ以上使用した場合はそれ以下と比較し効果が大きいことが示され、本研究の結果が全身麻酔の導入をより安全に実施するために活用できることが示唆された。最終年度はこれらのデータ解析を実施し、論文作成および学会発表のための抄録登録を行った。現在論文はBritsh of jornal ananesthesia openに投稿し査読中であり、学会発表に関しては第70回日本麻酔科学会に2演題採択され今後発表予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)