Project/Area Number |
21K18107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | Naragakuen University |
Principal Investigator |
吉川 義之 奈良学園大学, 保健医療学部, 専任講師 (00849036)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 電気刺激 / 褥瘡 / 創傷治癒 / 電気刺激療法 / 慢性創傷 / 線維芽細胞 / 物理療法 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は慢性創傷の治癒促進を図るため,電気刺激における最適な条件と治癒メカニズムおよび,最適刺激条件での効果を培養細胞と臨床の双方から検証することである。 これまで慢性創傷に対する電気刺激における最適な刺激条件は検証されていない。そのため,電気刺激における最適な電気刺激条件を培養ヒト皮膚由来線維芽細胞を用いて検証し,さらに,慢性創傷患者に対して電気刺激療法を実施し,創傷部の滲出液からエクソソーム抽出し,分析することにより電気刺激の効果を検証することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は慢性創傷の治癒に必要となる線維芽細胞に対して電気刺激を実施し、線維芽細胞より生成されるコラーゲン、エラスチン産生および血管新生に最適な電気刺激条件を検証するとともに、臨床効果を確認することである。 慢性創傷の治癒には線維芽細胞から生成させるコラーゲンやエラスチン産生により肉芽が作られ、肉芽に新生血管による栄養が補われることにより良性肉芽へと変化し、瘢痕組織となり治癒する。これらのことから、申請者は電気刺激により線維芽細胞の増殖に加えコラーゲン、エラスチン産生および血管新生による血流改善が促進されると考えた。これまで申請者は線維芽細胞に対して電気刺激を実施し生細胞数が増加することを確認してきた。 しかしながら、2023年度の細胞研究の結果では、線維芽細胞に対する電気刺激によってコラーゲン・エラスチン産生、血管新生などの効果は確認できなかった。 一方、臨床研究においては、創傷治癒における電気刺激が脂肪細胞と関連している可能性が示唆された。また、電気刺激を実施することにより褥瘡予防にも貢献できる可能性が示唆された。 2024度は細胞研究と臨床研究の結果の違いを確認し研究結果をまとめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020-2022年度にかけて新型コロナウイルス感染症の影響により、大学業務が煩雑となり実験着手に遅れが生じた。また、線維芽細胞を用いた研究においては、当初の仮説と異なる結果であったため、検証作業に時間を要したためである。臨床研究については概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の研究は終了しているため、本研究課題の結果を研究論文としてまとめる予定である。
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