Project/Area Number |
21K18113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
横田 文彦 九州大学, アジア・オセアニア研究教育機構, 准教授 (50760451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 敬大 九州大学, 農学研究院, 准教授 (20637839)
佐藤 辰郎 九州産業大学, 建築都市工学部, 准教授 (20711849)
花松 泰倫 九州国際大学, 法学部, 教授 (50533197)
井手 淳一郎 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 准教授 (70606756)
御田 成顕 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70800655)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥25,740,000 (Direct Cost: ¥19,800,000、Indirect Cost: ¥5,940,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | トランスディシプリナリー / 学際共創 / 科学と社会の協働 / 方法論 / 評価指数 / 科学技術社会論 / 評価指標 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、科学が社会に受容されるトランスディシプリナリー(TD)研究の方法論と評価指標を構築することである。複雑かつ複合的な社会問題解決のために、「学際」の枠を超えて研究者が社会のステークホルダーと協働し、研究を計画、実施、普及していくTDアプローチが近年求められている。国内外の地域で5年以上にわたって信頼関係を継続している協働パートナーと、オンラインと現地対面によるハイブリットインタビューやアンケート調査、また先行文献レビューを実施し、データを収集する。実証的データと理論的データから各フィールドでのTD研究の方法と評価指標を反復的に比較・検討することにより、一般化・理論化を図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、科学が社会に受容されるトランスディシプリナリー(TD)研究の方法論と評価指標を構築することである。研究代表者らは2017年に公衆衛生学、政治学、土木工学、環境学など社会科学と自然科学の双方から構成されるTD研究プロジェクトを立ち上げ、各フィールド事例における失敗例と成功例からの教訓を比較検討し、TD研究のプロセス方法と評価指標を仮説的に作成した。 これらの仮説的に作成されたTD研究の方法論と評価指標の妥当性を検証するため、現在までに以下の3つの活動を実施した。①国内外のTD関連の研究研究論文を網羅的、かつシステマティックに、レビュー、②これまでTD研究に従事した経験豊富な研究者(3名)へのヒアリング、インタビュー、③アンケート調査(5月7日時点で参加者56名)。現時点での56名の参加者データを解析し、結果をJST・RISTEX主催のオンラインイベントにて発表した。今後さらに医学、工学、理学、人文学など様々な分野からの研究者からアンケートへの参加を継続して募集・依頼し、100名を目標とする。 このようなアンケートデータからの結果をもとに、世界的なTD研究でさえこれまで提示できていないプロセス方法論と評価指標の一般理論化を試みることで世界をリードするTD研究を目指す。また、世界が直面する気候変動や新型コロナ感染症といった具体的な問題に対して、科学と社会の協働条件を明示できる点で意義があると考える。TD研究は新たな知識の統合を生み出し、社会還元や政策合意によるSDGs達成に貢献しうる。本研究はTD研究の方法論と評価指標を確立し、リスクコミュニケーション論に留まらず科学が社会から信頼・正当化される条件を包括的に明らかにすることによって、社会における科学者の役割や関わり方に再考を迫る点に実践的意義がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでTD研究に従事した経験豊富な研究者(3名)へのヒアリング、インタビューとアンケート調査(5月7日時点で参加者56名)を実施した。現時点での56名の参加者データを解析し、結果をJST・RISTEX主催のオンラインイベントにて発表した。目標参加者数は100名で、今後は継続してアンケート参加への応募依頼を実施し、データ解析と結果の考察を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらに医学、工学、理学、人文学など様々な分野からの研究者からアンケートへの参加を継続して募集・依頼し、100名を目標とする。データ収集、データ整備、データ解析を進めていく。
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