Budget Amount *help |
¥26,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000、Indirect Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
ヒトIgG抗体にはIgG1, IgG2, IgG3, IgG4のサブクラスが存在するが、IgG4に関しての知見は非常に乏しい。IgG4はFc受容体への結合の弱さ、補体活性欠如、Fab アーム交換による二重特異性の特徴がある。多臓器線維化を示す自己免疫性の「IgG4関連疾患」が発見され、IgG4抗体の病原性が国内外で議論の的になっている。逆に、IgG4が免疫を抑制する可能性が示唆されており、“病原性”および“制御性”抗体としてのIgG4抗体が脚光を浴びてきている。本研究課題では、「ヒトIgG4産生マウス」および「完全ヒト抗体産生マウス」を新規マウスモデルとして、IgG4陽性B細胞の分化・活性化機序と種々の疾患病態におけるIgG4の正負の 制御を明らかにすることを到達目標とする。
今年度は、独自に樹立したIgG4産生マウスを用いて、IgG4陽性B細胞の分化誘導を様々なin vitroおよびin vivo系で行った。免疫後の抗原特異的なIgG4+胚中心B細胞をIgG1+B細胞と比較し、胚中心形成における差異を見出した。抗原モデルだけでなく、本マウスをアレルギーモデル、自己免疫疾患モデルに適用し、IgG4抗体の関与を解析中である。また、完全ヒト抗体産生マウスにおけるIgG4陽性B細胞を検出できていたが、このマウスに免疫を誘導することで抗原特異的な1次応答及び2次応答を確認できた。また、本マウスにおける定常状態のB細胞分化を調べることでBCRがヒト型に変わった影響を観察した。現在、本マウスに疾患を誘導する実験を実施している。
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