Project/Area Number |
21K18275
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 54:Internal medicine of the bio-information integration and related fields
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Research Institution | National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition |
Principal Investigator |
飯島 則文 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, サブプロジェクトリーダー (40612552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 知得 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (70571199)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥26,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000、Indirect Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | T 細胞 / 神経活動制御 / マイクロRNA / 神経機能制御 / 神経免疫 |
Outline of Research at the Start |
我々の日常生活のあらゆる精神活動を正常に制御する仕組みは依然として不明な点が多い。神経組織に分布する細胞群には、神経細胞のみならず血管内皮細胞や免疫細胞などが知られ、これらの細胞群が神経活動制御に重要な役割を果たすと考えられている。脳・神経系組織に局在する免疫細胞は、神経組織に侵入する病原体に対する生体防御機構を担うと考えられていたが、近年はこのような機能のみならず、神経機能の制御にも関与する可能性が示唆されている。そこで、本研究申請では、神経に局在する免疫細胞の一種である T 細胞による神経活動制御メカニズムの解明を目指している。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々の日常生活のあらゆる精神活動を正常に制御する仕組みは依然として不明な点が多い。神経組織に分布する細胞群には、神経細胞のみならず血管内皮細胞や免疫細胞などが知られ、これらの細胞群が神経活動制御に重要な役割を果たすと考えられている。脳・神経系組織に局在する免疫細胞は、神経組織に侵入する 病原体に対する生体防御機構を担うと考えられていたが、近年はこのような機能のみならず、神経機能の制御にも関与する可能性が示唆されている。そこで、本研究申請では、神経に局在する免疫細胞の一種である T 細胞による神経活動制御メカニズムの解明を目指している。近年、実験動物を用いた実験から T 細胞が 様々な神経活動制御に色々な形で関与する可能性が示唆されているが、詳細なメカニズムは不明である。そこで、様々な種類の実験動物モデルを構築し、病原体に対する機能のみならず、多くの生命活動を制御する神経活動制御における T 細胞の役割を解明する研究計画を提案する。 本研究では、T 細胞の機能に着目した遺伝子改変実験動物モデルを構築し、定常時またはウイルス感染時における数種類の行動テストを実施することにより、T細胞による精神活動制御メカニズムを明らかにする。上述の実験結果より T 細胞が特定の神経機能に影響を与える場合、フローサイトメトリーや免疫組織染 色、さらには網羅的遺伝子解析により T 細胞の表現系解析や機能解析を遂行する。神経の特定部位に集積する、T 細胞に発現する遺伝子群の網羅的解析を実施した。その結果、神経活動に影響を与える因子の一つとして、マイクロ RNA を同定した (miR-147-3p)。現在、このマイクロ RNA が神経機能にどのような影響を与えるのか詳細な解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、本研究で構築した T 細胞の機能を制御できる実験動物モデルを用いて神経活動制御を測定しており、実験結果を積み重ねている。また、神経組織に侵入する T 細胞に高発現する因子として、マイクロ RNA (miR-147-3p) を同定し、マイクロ RNA をコンディショナルに欠失できる動物実験系の構築に取り組んでおり、このマウスモデルを用いて神経活動制御における T 細胞が発現するマイクロ RNA の役割を明らかにすることを目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、これまでに構築した様々な遺伝子改変マウスを用いて、T 細胞に特定の機能を欠失させた場合の神経活動メカニズムの詳細な解析を継続している。また、神経に侵入する T 細胞に発現する遺伝子群を網羅的に解析した結果、特定のマイクロ RNA (miR-147-3p) が高発現することを明らかにした。そこで、 T 細胞に発現するマイクロ RNA が神経活動に与える影響を詳細に解析する予定である。
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