Budget Amount *help |
¥25,870,000 (Direct Cost: ¥19,900,000、Indirect Cost: ¥5,970,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度においては、おもに1) 脂質膜コート微粒子の作製と評価、および、2) 無細胞膜タンパク質合成と膜への組み込み、について重点的に研究をおこなった。以下におのおのの研究項目における進捗状況をまとめた。 1) 脂質膜コート微粒子の作製と評価: 通常、膜タンパク質を保持するために用いられるリポソーム(中空球状の脂質膜)や生体膜ナノ粒子は、比較的不安定かつハンドリングも困難である。本年度は脂質膜透過法によるシリカ微粒子の被覆を行なった。さらに、ここで被覆した生体膜についてプロテオームプロファイリングを行い、細胞の状態に応じて選択的に膜タンパク質が抽出されていることも見出し、これらの結果の論文投稿を進めている(Biorxive, 2023)。またコア微粒子としてシリカのみならず、多孔質微粒子、銀ナノ粒子を用いる系についても検討をおこなった。 2) 無細胞膜タンパク質合成と膜への組み込み:脂質膜コート微粒子存在下、再構築型の試験管内タンパク質合成系であるPURE systemを用いて目的とする膜タンパク質を発現させる。本年度は、この手法を用いて、細胞接着関連の複数の膜タンパク質を単一の微粒子に構築できることを明らかにした。具体的には、ギャップジャンクションを形成するコネキシンと、タイトジャンクションを形成するクラウディンをモデル膜タンパク質として用い、連続的に固相合成を行うことで、それぞれの膜タンパク質が確かに発現していることを、ウェスタンブロッティング、蛍光抗体標識などにより、予備的に明らかにした。さらに、これらの膜タンパク質の共同効果により、細胞接着が強化される予備的な知見を得た。
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