Project/Area Number |
21K18370
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 2:Literature, linguistics, and related fields
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
菅原 彩加 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (80755710)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 早期英語教育 / 言語獲得 / 言語学 / 第一言語獲得 / 語用論 / 統語論 / 意味論 |
Outline of Research at the Start |
小学三年生から「外国語活動」という名の体験型授業が開始され、小学五年生から教科としての英語が必修化された。このような時代の流れに呼応するように、学齢期前から早期英語教育を行う保護者が増えている。イマージョン教育を行っている団体はそのメリットを説く一方、言語学者や教育学者の間では懐疑的な意見が少なくないが、早期英語教育の是非についての議論は世間に共有されていないと言わざるを得ない。本研究は早期英語教育が共時的に母語獲得過程に影響を与えうるかについて調査するものである。また、研究結果を公開することで、学齢期前の幼児を持つ保護者が科学的な根拠をもとに教育機会の選択をする一助となることを目標とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
小学校にて英語教育が開始され学齢期前から早期英語教育を行う保護者が増えている。イマージョン教育を行っている施設・団体はそのメリットを説く一方、言語学者や教育学者の間では懐疑的・否定的な意見が少なくないが、早期英語教育の是非について専門家間でなされている議論は世間一般に共有されていないと言わざるを得ない。日本における早期英語教育の母語獲得への影響・効果について定量的に行われている研究は多くなく、小学校における英語教育が中学校英語に及ぼす影響を調べたものは散見される一方、学齢期前の幼児の早期英語教育が母語獲得過程に与えうる影響について調べたものは皆無に等しい。そこで本研究は、学齢期前の早期英語教育が共時的に母語獲得過程に何かしらの影響を与えうるかどうかについて調査するものである。具体的には、基本的に日本語のみに触れている幼児と早期英語教育を行っている幼児を対象に、言語学が対象とする現象の理解を調べる実験を行うことを計画している。 本年度は、日本語単一母語幼児を対象に対面での実験を広く行った。実験で観察対象とした事象は、語彙の知識(語彙年齢評価)、焦点化副詞を含む文の理解、日本語の語彙種への敏感さの調査、数の概念理解、作用域とイントネーションが交互作用する文の理解、実行機能の測定である。 さらに、早期英語教育幼児を対象に実験を行うために、早期英語教育園へ訪問し打合せを行い、複数の園と次年度の実験を行わせていただける環境を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画においては、単一母語幼児・早期英語教育幼児ともに本年度より実験を実施する予定であったが、本年度の特に前半はいまだ新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、幼稚園・保育園において外部からの人間のコンタクトに対して敏感である状態が続いていた。しかし、本年度夏より、保護者立ち合いのもとで感染症対策を万全に行った環境において対面実験を再開することができ、複数回の実験イベントを開催することができた。また、本年度秋からは、感染症対策を万全に行った状態で実験を行わせていただける協力園(保育園・幼稚園)を見つけることができ、複数回の実験訪問を行わせていただいた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響が限定的となったため、次年度は単一母語幼児および早期英語教育幼児の両方を対象とした実験を精力的に実施し、結果を広く学会等で公開する予定である。また、英語教育を研究対象とした学会へ赴き、研究者との意見交換を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)