性に関する指導のビリーフに焦点を当てた教師教育オンラインプログラムの開発
Project/Area Number |
21K18480
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 貴弘 筑波大学, 体育系, 教授 (90862102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 千恵 筑波大学, 体育系, 准教授 (30642524)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 性に関する指導 / 保健体育科教師 / 教師教育 / 性教育 / 中学校 / 高等学校 / ビリーフ / オンライン教育 / 教師 |
Outline of Research at the Start |
日本の学校における性に関する指導を推進する上で,教師の羞恥心や抵抗感がいまだ根強く残っていることが課題の一つとして挙げられている。性に関する指導の充実に向けて本研究では,質的研究の視点から,教師の学習指導に対する姿勢や経験を説明するPositioning Theory(Harre & van Langenhove, 1999)を用いて,保健体育科教師における性に関する指導をする際のビリーフ(Ajzen & Sexton, 1999)を明らかにし,その改善のためのオンライン教師教育プログラムを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本の性に関する指導を推進する上で,教師の羞恥心や抵抗感がいまだ根強く残っていることが課題の一つとして挙げられていることから,本研究では,中学校および高等学校の性に関する指導の充実に向けて,保健体育科教師における性に関する指導をする際の課題を明らかにし,その改善のためのオンライン教師教育プログラムを開発することを目的としている。 令和4年度には,前年度に実施した中学校および高等学校の保健体育教員を対象としたインタビューにより得られたデータの分析を進めた。具体的には,Teacher Development理論を用いてデータを質的に評価し,学校の性に関する指導を進める上での教員の課題として,1)望まない・予期 しない妊娠を防ぐ方法の指導,2)ハラスメントにつながる性的な用語やコメント,行動についての注意と配慮,3)生徒の変容学習に役立つ教材の活用,の3つの視点があることを見出した。また,性に関する指導における教員の資質・能力を高める上で重要となる教師教育の内容について指摘した。この研究結果については,日本教育学会および日本体育・スポーツ・健康学会において学会発表した。さらに,「Japanese health education teachers' experiences in teaching sexuality education at high schools」と題する英文論文を執筆・投稿し,国際的な教育学術誌『Cogent Education』に掲載された。加えて,これらの知見を基にして,オンライン教師教育プログラムのウェブを立ち上げ,教材開発に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度は計画通り,インタビュー調査のデータを分析・評価し,その成果を学会発表および学術論文として公表した。また,その成果を基にして,性に関する指導の充実に向けた教師教育オンラインプログラムの開発に向けて,その教材の作成および検討を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,教師教育オンラインプログラムのサーバーの充実を図り,教材等のコンテンツを完成させる。また,教師教育オンラインプログラムの有効性の検討のための調査の実施に向けた準備を進める。具体的には,アンドラゴジー(アダルトラーニング)理論に基づいた調査項目を作成・検討し,研究倫理委員会に申請する。調査は,半構造化面接法によるインタビュー調査を予定している。そして,得られたデータを分析して,開発した教師教育オンラインプログラムの効果を検証する。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)