インクルーシブ教育理論から優秀児の教育的支援を展望する萌芽的研究
Project/Area Number |
21K18486
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石田 祥代 千葉大学, 教育学部, 教授 (30337852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
是永 かな子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (90380302)
中道 圭人 千葉大学, 教育学部, 准教授 (70454303)
伊藤 駿 広島文化学園大学, 学芸学部, 講師 (90883695)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 優秀児 / ギフテッド / インクルーシブ教育 / 北ヨーロッパ / 特別支援教育 / タレンテッド |
Outline of Research at the Start |
【問題】知能指数が非常に高く、科学やスポーツ、芸術等の特定の学術分野に秀でたギフテッドやタレンテッドとも呼称される優秀児の中には理解力の高さやこだわりのために学校で困難を抱える者が少なからずみられるが、支援や教育を検討するための基礎研究が不足している。 【目的】インクルーシブ教育の理念は学校で困難を抱える優秀児にとっても機能するかを学術的問いとし、北ヨーロッパにおける優秀児への支援システムの知見から、優秀児への教育的支援を展望する。 【挑戦的研究としての位置づけ】特別支援教育の制度設計を再検討する挑戦的研究であり、学習指導要領が価値をおく多様な教育ニーズに関する研究を大きく前進させるものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
インクルーシブ教育の理念は学校で困難を抱える優秀児にとっても機能するかを学術的問いとし、基礎研究としての優秀児概念の検討と日本の小学校で優秀児が抱える教育的課題の分析を行うこと、インクルーシブ教育が実践に結びついている北ヨーロッパにおける優秀児への支援システムの知見から、優秀児への教育的支援の展望を提言することを研究の目的とした。 研究1「日本の小学校で困難を抱える優秀児の教育的課題は何か」を検討するため、文献調査を行い、その結果、日本では①ギフテッドよりは広範囲を指す特定分野に特異な才能のある児童生徒という定義で、教育的支援のあり方を検討していること、②学校教育に関連づけ、制度や環境の整備をいかに行うかが論じられているが、学校生活全てにおいて、同年齢児と分離して教育を行う方向性ではなく、必要な支援を拡充していく方向性に向かっていること、③具体的な方略には知見となる基礎研究や実証研究が求められていること、が示唆された。 研究2「北ヨーロッパにおいて優秀児への教育的支援はどのように行われているか」を検討するため、文献調査とフィールド調査を行い、その結果、①イングランドでは、従来実施されていたギフテッドプログラムは廃止され学校教育改革による包摂が進められてきたこと、②スコットランドではよくできる子どものニーズに応答することが各学校に求められていたことが明らかとなり、現在英国ではインクルージョンの文脈にギフテッドの子どもたちの教育も包摂されていることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の研究計画に沿って、文献調査、調査研究を計画どおりに実施できた。調査研究では、フィールド調査に加え、オンライン調査も併用した。研究1と研究2の成果の一部は既に公表済みである。 フィンランドとスウェーデンにおけるフィールド調査・オンライン調査の結果は、現在分析中であり、今後は分析と検討をさらに進め、成果を公表することを計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題3「インクルーシブ教育の理念は学校で困難を抱える優秀児にとっても機能するか」については、研究課題1と2の調査結果を踏まえ、研究チームでディスカッションを行う。インクルーシブ教育の理念の観点から優秀児への教育的支援の在り方を展望し、日本おける優秀児の支援に関する新たな研究課題の提言に結びつける計画である。
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Report
(2 results)
Research Products
(21 results)