犬と猫の胃腫瘍とピロリ菌以外のヘリコバクター属菌の関連性についての探索的研究
Project/Area Number |
21K19181
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 42:Veterinary medical science, animal science, and related fields
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大野 耕一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (90294660)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林原 絵美子 国立感染症研究所, 細菌第二部, 室長 (20349822)
|
Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
|
Keywords | Helicobacter属菌 / Helicobacter heilmannii / H. ailurogastricus / 人獣共通感染症 / ヘリコバクター / NHPH / 胃リンパ腫 / 猫 |
Outline of Research at the Start |
本申請研究では、ピロリ菌以外のヘリコバクター属菌(NHPH)と国内の猫および犬の胃腫瘍、とくに猫の胃リンパ腫、犬の胃癌との関連性について解析を行い、人の胃MALTリンパ腫や胃癌のようにヘリコバクター属菌感染に関連する「感染症に起因する消化管腫瘍」としての側面をもつかどうかについて、初期探索研究を行うものである。具体的には犬および猫の胃腫瘍症例からNHPHの分離培養、菌種の同定とともに疾患特異的病原性因子を探索的に解析し、除菌による臨床効果と合わせて解析する。本研究の成果は獣医領域における胃腫瘍治療のブレークスルーとなるとともに人獣共通感染症の観点からも重要である。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究では、ピロリ菌以外のヘリコバクター属菌(Non-Helicobacter pylori Helicobacter、以下NHPHと略す)と国内の猫および犬の胃腫瘍、とくに猫の胃リンパ腫、犬の胃癌との関連性について、疫学的、臨床的、分子生物学的そして微生物学的検討を行い、その関連性の証拠を掴むことが目的である。NHPHの分離培養技術は確立されていなかったため、菌種の同定や感染による病態の解明が進んでいなかったが、研究代表者の大野は研究分担者の林原との共同研究により、日本で初めて犬猫由来のNHPH菌株の分離培養に成功した。 これまでに内視鏡生検サンプルを用い、犬の胃潰瘍症例から1種、猫の胃リンパ腫症例から2種、合わせて3つの新種のHelicobacter属菌種を分離し全て完全ゲノムを決定した。先行研究で過去に犬47検体、猫24検体のHelicobacter属菌種を解析した結果と比較した結果、これらの3つの新種のHelicobacter属菌種は、日本の犬猫に感染している主要なHelicobacter属菌であることが分かった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
-
-
-
-
[Presentation] Bacterial and genomic characteristics of non-Helicobacter pylori Helicobacter species, including Helicobacter suis.2021
Author(s)
Rimbara E, Suzuki M, Tokunaga K, Mabe K, Nanjo S, Aoki S, Matsui H, Ohno K, Shibayama K, Kenri T.
Organizer
第27回日本ヘリコバクター学会学術集会
Related Report