Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
がん治療における抗がん剤抵抗性の分子メカニズムは解明できていない点も多い。本研究において、脂質関連メディエーターであるジアシルグリセロールをホスファチジン酸に変換する細胞シグナル伝達経路の重要な調節因子の一つであるDGKαのがん治療抵抗性における役割を明らかにするとともに、DGKα発現制御メカニズムとしてエピゲノム制御関連因子を解析することにより、標準治療では十分な治療効果が認められない消化器がんを制御することを目的とする。得られた情報・知見をもとに、消化器がんを対象としたDGKαのエピゲノム制御を標的とする、既存の方法とは異なる視点からの次世代型がん治療法開発に貢献する基礎的検討を行う。