「音のsaliency(顕著性)」評価の可塑性誘導に関する挑戦的研究
Project/Area Number |
21K19547
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 56:Surgery related to the biological and sensory functions and related fields
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川瀬 哲明 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (50169728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 彰剛 東北大学, 工学研究科, 特任教授 (20578968)
坂本 修一 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (60332524)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | saliency / 聴覚的注意 / 可塑性 |
Outline of Research at the Start |
瞳孔径や固視中の眼球微細運動(micro-saccade)、並びに、脳磁図N100m反応や心理音響学的反応を指標とした音のsaliencyを評価するシステムを構築し、「音の”saliency(顕著性)“の可塑的変化に関与する内的・外的要因の解明」、並びに「介入による”saliency(顕著性)“の低減、増強の誘導」に関する基礎的研究を実施するとともに、最終年には、聴覚過敏や耳鳴など“音に対する過敏性”を有する患者を対象とした、音の顕著性の介入コントロールによる治療の可能性にも挑戦する。
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Outline of Annual Research Achievements |
多くの音情報が存在する実環境における聞き取りに必要不可欠な、選択的注意のメカニズムが働く背景には、ヒト側の“聞く”という随意的な要因の他、「音のsaliency(顕著性)=注意のひきつけ易さ」という音情報そのものが有する要因が重要となる。本研究では、「saliency」の病理という側面を有する耳鳴や音響過敏臨床への展開を視野に入れ、注意妨害刺激による選択的注意への影響が介入により変化しうるかについて検討を行ってきた。2023年度は、特に、繰り返し刺激に対し、馴化(habituation)などの現象が認められるかを中心に検討を行い、以下のような注意機能の馴化に関係した知見を得ることができた。 1)心理学的検討:一側の耳に提示した語音聴取に対する対側耳に提示する注意妨害音効果を指標に馴化の効果を検討した。正常被験者では、有意な馴化効果、すなわち、語音明瞭度の改善は認めらなかったが、注意機能の問題を有すると考えられているListening difficultiesの症例では、馴化傾向、すなわち、語音明瞭度の改善傾向が示唆された。 2)心理音響現象の メカニズムを明らかにする目的での脳磁図計測を用いた他覚的評価での補足的検討:一側の耳に提示したトーンバースト音に対するN1反応の振幅に対する対側注意妨害音効果の馴化を検討した。その結果、同じ刺激の繰り返しの刺激により対側注意妨害音によるN1の振幅の抑制効果は減少するが、注意妨害刺激を変更することにより(すなわち、新たな妨害音を用いることにより)、再び振幅抑制効果は大きくなる現象が確認された。 3)瞳孔径を指標にした検討:突然の音刺激に対する注意により、瞳孔径が変化することが知られているが、この反応に対する馴化の影響を観察した。その結果、繰り返しの刺激により反応が低下する現象が確認された。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Review of rehabilitation and auditory tests for hearing disorders2023
Author(s)
柿木 章伸, 鈴木 光也, 曾根 三千彦, 川瀬 哲明, 坂田 俊文, 坂田 英明, 工 穣, 内藤 泰, 藤岡 正人, 米本 清
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Journal Title
AUDIOLOGY JAPAN
Volume: 66
Issue: 3
Pages: 169-185
DOI
ISSN
0303-8106, 1883-7301
Year and Date
2023-06-30
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