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健康寿命延伸のための新たな試み:クレアチンの生体機能に着目して

Research Project

Project/Area Number 21K19736
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Medium-sized Section 59:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

黒澤 裕子  東京医科大学, 医学部, 講師 (90623108)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大黒 多希子  金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 教授 (30767249)
浜岡 隆文  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70266518)
Project Period (FY) 2021-07-09 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Keywordsクレアチン / 健康寿命
Outline of Research at the Start

今後さらなる高齢者数増加が見込まれる日本では、平均寿命と健康寿命の乖離が問題となっています。健康寿命延伸を阻む要介護原因第1位は認知症であり、全体の1/3は運動器関連疾患が占めています。また、慢性的軽度炎症が細胞老化・個体老化を引き起こす可能性が指摘されています。そこで、本研究では、新たな試みとして、早老マウスへのクレアチン経口投与がフレイル指標を改善するか否か、健康寿命延伸につながるか否か検証します。最終的に、新たなヒト抗老化対策の開発を目指します。

Outline of Annual Research Achievements

『研究目的』ヒトの老化を引き起こす分子機構の全体像は、現時点では、完全には解明されていない。しかしながら、慢性的な軽度炎症反応が細胞の老化を引き起こすことはほぼ確実視されており、その結果、ヒト個体の老化が進行する可能性は高い。つまり、炎症反応を抑制することができれば、ヒト個体の老化抑止につながる可能性がある。クレアチンは、骨格筋での即時的エネルギー供給源としての役割のほか、骨格筋肥大・骨密度上昇効果、脳の恒常性維持の一端を担っていることなどが明らかになってきた。さらにまた、クレアチンは、炎症やアレルギー反応を引き起こすTh1/ Th2不均衡の調整作用を有するというデータが近年報告されていることから、クレアチン補給は、炎症抑制を介した細胞老化の抑制につながる可能性があり、最終的に個体老化の抑制も期待できる。そこで、本研究では、新たな試みとして「クレアチン補給がマウスの老化に伴う機能不全を抑制し、健康寿命を延伸させるかどうか」検証することを目的とし、研究を進めている。

『研究実施計画』当初の計画では、対象動物として、ヒト老化促進モデルマウスのうち、脳萎縮を伴う学習・記憶障害モデルのSAMP10(日本SLC㈱)を用いる予定であった。しかしながら、SAMP10マウスは、現在に至るまで、老化を促進させる原因遺伝子が完全には特定されておらず、原因遺伝子と表現型の関係性も、網羅的に検討されていないという問題点がある。すなわち、クレアチンを標的とした介入を行ったとしても、得られた効果は、クレアチン由来のものなのか、もしくはSAP10原因遺伝子由来のものなのか、その効果判定が難しい。そこで、発想を逆転させ「クレアチンが著しく低下したマウス(遺伝子欠損マウス)」と「クレアチンレベルが正常な対照マウス」の寿命/寿命関連因子を比較検討することにより、クレアチンが寿命に及ぼす影響を評価することとした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究代表者の疾病に伴う入院・長期にわたるリハビリテーションにより、研究の実施には遅れが生じている。しかしながら、現在はリハビリテーションから復帰しており、また、研究計画の見直しを行ったことから、研究は軌道にのってきている。

Strategy for Future Research Activity

『今後の研究の推進方策』当初の計画では、対象動物として、脳萎縮を伴う学習・記憶障害ヒト老化促進モデルマウス(SAMP10)を用いる予定であった。しかしながら、これまでに報告されているSAMP10関連論文、報告書を精査したところ、老化を促進させる原因遺伝子のほとんどが特定されておらず、大部分が未解明であることが判明した。原因遺伝子が特定されていない状況では、当該マウスに表出した表現型が、老化遺伝子由来のものなのか、クレアチンの介入によるものなのか、正確な判断は難しい。そこで、研究途中ではあるものの、当初の研究計画を変更し、クレアチン補給によりクレアチンレベルを増加させるのではなく、クレアチンレベルが正常な対照マウスと、クレアチンが著しく低下したマウス(遺伝子変異部分が明確なクレアチン遺伝子改変マウス)の寿命および寿命関連因子を比較することにより、クレアチンが寿命に果たす役割を検討することととした。1)対照マウス、2)クレアチン欠損マウスについて、老化に伴う①体組成変化、②認知機能変化、③フレイル指標変化、④寿命を評価し、クレアチンの生体機能を介した健康寿命延伸の可能性について、検討を進める。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] A single dose of oral nattokinase accelerates skin temperature recovery after cold water immersion: A double-blind, placebo-controlled crossover study2023

    • Author(s)
      Nara Noriko、Kurosawa Yuko、Fuse-Hamaoka Sayuri、Kuroiwa Miyuki、Endo Tasuki、Tanaka Riki、Kime Ryotaro、Hamaoka Takafumi
    • Journal Title

      Heliyon

      Volume: 9 Issue: 7 Pages: e17951-e17951

    • DOI

      10.1016/j.heliyon.2023.e17951

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2021-07-13   Modified: 2024-12-25  

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