徒弟的理容技能継承からの脱却:視線の可視化による工学的理容技術伝承モデルの確立
Project/Area Number |
21K19806
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 61:Human informatics and related fields
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
外山 茂浩 長岡工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (60342507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 理聡 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (30707386)
土田 泰子 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (30455125)
山岸 真幸 長岡工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (10342479)
和久井 直樹 長岡工業高等専門学校, 電気電子システム工学科, 准教授 (80786038)
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Project Period (FY) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 理容技術 / 技術伝承 / 感性工学 / 人間計測 / 人間工学 |
Outline of Research at the Start |
超高齢社会を迎えた我が国では、理容業界は店舗数や理容師人口の減少、後継者不足など人材確保・育成、理容技術伝承が課題となっている。そこで本研究では、理髪技術者の認知機能とその身体的、工学的変容メカニズムを明らかにし、効果的な理容技術伝承へと応用することを目的とする。その結果として、身体認知と毛髪伸長予測を統合的に理解することのできる効果的な理容技術伝承方法の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎えた我が国では、理容業界は理容師人口の減少、後継者不足など人材確保・育成が課題であり、有効な理容技術伝承方法の確立が急務である。その鍵を握るのは、理容師の脳内に構築・保持されている頭部形状認識と毛髪伸長モデルである。具体的には、理容師は、理髪前に頭部を触る事で被理髪者の頭部形状の把握、凹凸認知を行なっている。また、理髪時には数ヶ月後の髪の伸び方を予測し切髪を行なっている。本研究では、理髪技術者が保持する頭部形状認識と毛髪伸長モデルを可視化し、効果的な理容技術伝承へと応用することを目的とする。 そのために、まず本研究では、頭部形状認識のスキルの可視化を目的として、3Dスキャナを活用した頭部形状測定と、3Dプリンターによるその形状再現について検討し、実験を行った。その結果、スキャンデータに基づき、射出造形された頭部マネキンは十分な再現精度が得られることを確認した。その一連のプロセスにおいて、CADソフトを介して頭部形状をデフォルメし、再現することもできる。意図的にデフォルメしたマネキンに対する理髪の様子を観察することで、頭部形状認識と毛髪伸長モデルの特徴を明確に、また網羅的に可視化できると予想する。 また、理容の様子を多角的視点で分析するための、マルチアングル動画記録システムについて検討を行った。頭部形状認識と毛髪伸長モデルに基づき、定められる理髪戦略を漏らすことなく記録するために、測定環境平面において理容師を中心とする円周上に等間隔で複数台のスマートフォンを配置し、理容の様子を録画するシステムを構築した。今後、本システムを用いて理容の様子を記録、分析し、理容戦略を明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度は頭部形状を測定し再現する方法について検討を行い試行することができた。ただし、理容の様子を記録するマルチアングル動画記録システムの検討に時間を要したため、実際の理容の様子の記録までに至らず、現在の進捗状況を「やや遅れている」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度で構築した頭部形状再現技術をベースに、頭部形状、毛髪の長さ、生え方が様々なヘアマネキンを製作する。それらに対して、令和4年度で構築したマルチアングル動画記録システムによって、理髪方法を可視化し理髪戦略を分析する。併せて、Tobii Pro 2グラス等を活用した理容技術者の視線計測により、個別に異なる毛髪の生え方、癖毛などボリューム把握の様子を分析する。その結果として、理容技術者の脳内に存在する毛髪伸長モデルを評価し、毛髪特性認識能力の可視化を試みる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)