個人特性から観光実施に至る意思決定プロセスの構造解明
Project/Area Number |
21K20126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0107:Economics, business administration, and related fields
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Research Institution | Ishinomaki Senshu University |
Principal Investigator |
三橋 勇太 石巻専修大学, 経営学部, 助教 (10911670)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 観光 / 観光心理 / 新型コロナウイルス感染症 / 構造化モデル / 生理指標 / 観光動機 / 個人特性 / コロナ禍 |
Outline of Research at the Start |
情報化に伴い誰もが容易に様々な観光情報を自身のニーズに合わせて入手できるようになった。 そのため、旅行者個人の価値観や性格特性と観光動機や実際の観光行動との関係性について理解することが重要となり、個人の特性に着目した観光のあり方を検討する必要がある。 本研究では、個人の有する性格、価値観などの個人特性が観光動機・観光阻害要因、そして観光実施決定に対してどのような影響を与えるのか、一連の観光意思決定プロセスの構造解明を行うことを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでの観光政策では、観光地に多くの観光客を誘致し、サービスによって消費を増やすことを追求することに焦点が当てられてきた。しかし、情報化に伴い誰もが容易に様々な観光情報を入手できるようになったことで、観光客は自身のニーズに合わせた観光体験を求めるようになった。そのため、旅行者個人の価値観や性格特性と観光動機や実際の観光行動との関係性について理解することが重要であるが、これまでの観光研究ではあまり関心が向けられてこなかったテーマであり、個人の特性に着目した観光のあり方を検討する必要がある。 そこで本研究では、個人特性(性格、価値観)が観光動機や観光阻害要因にどのように作用し、観光実施を決定するのか、一連の観光実施までの過程を明らかにすることを目的とする。本研究の目的を達成するために、質問紙調査に用いる心理尺度の選定が重要となる。本研究では①観光動機②個人特性(性格・価値観)③観光阻害要因の3つに関する心理尺度を用いた。調査手法としてはリサーチ会社に保有するモニターを対象としたWEB調査を軸に以上の心理尺度を含めた質問紙を用いて質問紙による調査を行った。前年度の調査では大学生を対象に質問紙調査を行った。本年度では前回の調査結果を基に質問紙項目の妥当性・精査を行った上で、全年齢を対象とした質問紙調査に加えて、個人特性として観光時の視線情報と動機との関係性も同時並行で実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度の新型コロナウイルス流行下における個人特性と観光動機との関係性に関する調査結果から、新型コロナウイルス感染症が個人特性から観光行動に至るプロセスに一定の影響を及ぼしていることが明らかとなった。 一方で、2022年度では2021年度に実施した調査内に含まれていた観光阻害要因に関する影響に関する分析および妥当性の検証を行い、個人特性と観光動機、観光阻害要因を含めた観光実施に至る一連のモデル作成に取り組んだ。しかし、分析の進捗が遅れたため、予定していた全齢層を対象とした質問紙調査の実施することができなかった。 これにより、本研究の実施計画が大幅にズレたことから、遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度では、2022年度に分析終了予定であった観光阻害要因に関する結果を学会等で報告の上で、予定していた全齢層を対象とした質問紙調査の実施する。 この調査により、個人特性から観光実施に至る一連のプロセスの一般化を図ることが目的である。加えて、本年度では調査結果から心理尺度だけでなく個人特性の1つとして導入を検討していた視線情報の収集を目的とした調査計画を石巻市の商業施設および観光地の協力のもと実施予定となっている。これにより、心理尺度と生理指標の両方を併用したデータ分析を進めたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)