聴覚障害児者指導のタッチポイントマトリクス分析とハイブリッド化による継続性向上
Project/Area Number |
21K20218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
森 つくり 目白大学, 保健医療学部, 准教授 (30320493)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 聴覚障害児者指導 / ハイブリッド化 / 継続性向上 / 聴覚障害児者 / ハイブリッド型個別対面指導 / タッチポイントマトリクス分析 / タッチポイントマトリクス |
Outline of Research at the Start |
本研究は、聴覚障害児・者を対象とした個別の言語指導の継続性を向上させる方法を検討するため、言語指導の手法として用いられる個別直接対面指導の継続性の現状と問題を明らかにするとともに、タッチポイントマトリクスを用いて対象児・者の特別ニーズとそれにあわせて選択されている情報・メディア・教材の連関を時系列的に明らかにし、継続性の問題の要因を検討する。また、要因検討の結果を受け、デジタル技術を用いて継続性を向上させた、聴覚障害児・者へのハイブリッド型個別対面指導手法のプロトタイプを提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
聴覚障害児・者を対象とした個別の言語指導の有効性を向上させる方法を検討するため、言語指導の手法として用いられる個別直接対面指導の継続性の現状と問題を明らかにするとともに、タッチポイントマトリクスを用いて対象児・者の特別ニーズとそれにあわせて選択されている情報・メディア・教材の連関を時系列的に明らかにし、継続性の問題の要因を検討すること、また、要因検討の結果を受け、デジタル技術を用いて継続性を向上させた、聴覚障害児・者へのハイブリッド型個別対面指導手法のプロトタイプを提案することを目的とした研究を遂行した。 今年度は、特別ニーズと情報・メディア・教材の連関のタッチポイントマトリクス時系列的分析を行い、デジタル技術を用いて継続性を向上させた聴覚障害児・者へのハイブリッド型個別対面指導手法を検討するため、以下の2点を実施した。 1)指導対象児・者ごとに、特別ニーズ(聴取、構音、話速、声量、助詞、語連鎖、語彙、概念、コミュニケーション、読解、作文等)と情報・メディア・教材(動作、表情、口形、音、音声、絵、文字、ビデオ、触る、動く、見る、聴く、指す・取る、発する、書く、やり取りする、教示、フィードバック等)の連関をタッチポイントマトリクスを用いて時系列的に分析した。 2)聴覚障害児・者への個別直接対面による言語指導の継続性の現状と問題の検討、タッチポイントマトリクスを用いた時系列的な分析結果を用いて継続性の要因を検討した。 今年度の成果として、研究対象者の確保、個別直接対面による言語評価と指導の実践、指導の継続性向上を図るためのオンライン評価・指導実践の体制準備と試行を行い、タッチポイントマトリクスを用いた時系列的分析を行った。現時点で何例かのデータが得られており、引き続き、指導継続性の要因を明らかにするためのデータの蓄積と分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在までの研究の進捗状況にやや遅れが生じている原因として、以下の点があげられる。 1)研究を開始した当初(2021年度)、すでに新型コロナウイルスの感染が拡大していたが、個別形態ではあるが直接対面による言語指導を実践するため、2022年度においても研究対象者の確保が想定していた以上に難しかった。 2)新型コロナウイルス感染拡大の影響が長引き、確保できた研究対象者への個別直接対面による言語指導の実践の機会が得られにくい状況が続いた。 3)各々の研究対象者の個別的な事由(小児ケースの養育者の第3子妊娠・出産、青年期ケースの進学など)によって、オンライン指導実践の体制準備や試行に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度までに確保した研究対象者の個別直接対面による言語指導の継続、および、オンライン指導の実践を行って、タッチポイントマトリクスを用いた時系列的分析を継続する。また、指導継続性の要因を検討して、継続可能なハイブリッド型指導のプロトタイプを提案し、成果物の国内外への発表を目指す。 オンラインによる指導だけでなく、言語評価も実践に加え、ハイブリッド型指導と評価の継続性向上に関するデータを蓄積する。 研究計画の変更は特にないが、直接対面による言語評価・指導の実践には新型コロナウイルス感染予防等の対策を十分に行うこと、各々の研究対象者の個別的な事由に配慮することに留意して、本研究課題を推進する。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)