Project/Area Number |
21K20250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
須谷 弥生 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (00909434)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 学習評価 / 形成的評価 / 自己評価 / 言語 / 身体知 / 知の一人称研究 / 身体感覚 / 社会的構成主義の学習論 |
Outline of Research at the Start |
申請者にとって初学であるフランス語(読む、聞く、話す、書く)の学習に取り組み、学習の内容とそれに対する学習評価を、身体感覚に着目して記述、表現し、1期ごとにその成果を分析する。1期は3カ月に設定し、4期実施する。 記述は、体の感覚に着目して行う。体の感覚を言語で記述したり、色と形に喩えて記述したりする。また、それらの記述に対しての説明文を一文ずつ付していく。 身体感覚に着目した学習評価が、学習の向上にどのように関連しているのかを考察した上で、学習評価シートと学習評価の方法を提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学習者の身体感覚を言語化することによる学習評価を開発することである。この目的を達成するために、一人称研究の手法を用いた実験の考察を深めるための文献研究を行った。文献研究は、主に以下の三つの軸で進めた。 (1)形成的評価の史的展開について。形成的評価が提唱された背景、ブルームによる形成的評価論の展開(思想と方法)、日本におけるブルーム理論の受容、などを押さえるために、形成的評価に関する文献を講読した。 (2)エビデンス批判について。学習者自身による学習評価を考えていくために、エビデンス批判に関する文献を講読した。「生活経験から離れたところでこそエビデンスが得られるという、近代科学の思想に由来する方法論的前提が、学習の経験への通路を構造的に妨げている」(今井、2015、10)といった指摘からは、(1)で明らかにした、これまでの形成的評価を批判的に捉えるための視座を得ることができる。 (3)身体知、暗黙知について。(2)で検討した内容を踏まえ、一人称研究による学習のメカニズムを明らかにするために、ポラニーの『暗黙知の次元』を講読した。 以上の3つの軸は、学習者による学習者自身の学習評価を考える際に、これまでの形成的評価論における乗り越えるべき課題、課題を乗り越えるための方途を示してくれるものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していたエフォートが保持できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度中に研究全体の成果を論文にまとめ、学会誌に投稿する。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)