Project/Area Number |
21K20254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
真部 信吾 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研修事業部, 主任研究員 (60908474)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 自閉症 / 特別支援学校 / 強度行動障害 / 教員研修 / 支援者養成 / 研修プログラム / 行動障害 / モジュール型研修プログラム |
Outline of Research at the Start |
特別支援学校には、知的障害を伴う自閉症で行動障害のある児童生徒が一定数在籍していることから、各学校の適切な支援体制のもとで対応していけるよう、行動障害への対応を含む自閉症教育に係る教員研修の必要性が示されている。 先行研究において、専門家のコンサルテーションによる機能的アセスメントや行動機能に基づいた支援計画を立案、実行することで行動問題が改善されるなど、実践的・継続的な研修の有効性が示されている一方で、学校の全ての教員の理解と連携が課題となっている。 本研究の目的は、特別支援学校の教員が集中的・協働的に行動障害や自閉症支援について研修できるモジュール型研修プログラムを開発することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、知的障害を伴う自閉症児の行動障害に対して、各学校の適切な支援体制のもとで課題解決が図られるよう、特別支援学校教員の資質向上を目指したモジュール型研修プログラムの開発を目的とする。教員の理解度や課題に合わせて研修ができるよう、行動障害への対応を含む自閉症支援の内容を構成し、講義と協議・演習をモジュール化して短時間で行う研修として、集中的・協働的な研修プログラムを目指す。 研究一年目は、本研究の研究協力機関1県のうち、13校の特別支援学校(知的障害)の教職員(非常勤職員を除く)向けに、行動障害への対応に関する意識及び研修ニーズの把握と、在籍児童生徒の行動障害の状態及び指導・支援の取組状況を把握するためのアンケート調査を実施した。結果、行動障害のある児童生徒に関する指導・支援への困難さの要因や、行動障害への対応に関するニーズの高い研修内容の傾向の把握ができた。 研究二年目は、アンケート結果を踏まえて、独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園が主催する「強度行動障害支援者養成研修」の内容を参考に、許諾を得た上で、特別支援学校教職員研修用として内容を一部変更して研修プログラムを構成した。その研修プログラムについて、オンラインで研究協力者に試験的に研修を行い、それぞれの研修内容毎に理解度や改善点等についてのアンケートをとるとともに、同時進行で、研究協力者が事例児を選定し事例研究を進めた。事例研究期間後に、事例児の行動変容をもとに、研修プログラムの実施から事例研究までにおける研究協力者の意識の変容について、聞き取り調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
事例研究の実施期間を長めに設定したことにより、事例研究後に実施した聞き取り調査の結果、考察のまとめを今後行う予定である。 また、事例研究の考察についても行動記録等を改めて整理する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
二年目は研修プログラムの作成、研修の試験的実施、事例研究の三者を循環させながら研究活動を進め、一定の成果を得たものと判断している。 本年度は前半期、研究協力機関において、校内研修での研修プログラムの活用方法について検討をする。 研究のまとめに向け、一年目の実態把握に関する調査、二年目の事例研究及び意識変容に関する聞き取り調査、三年目の研修プログラムの活用に向けたフローチャートの整理を行うとともに、研修プログラムの研修用スライド、演習用ファイル等の整理を行う。
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