Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
重症児は周囲の働きかけに対する応答が乏しく、行動観察による実態把握が困難である。近年、心拍数の変動をもとに重症児の応答を評価しようという試みもあるが、子どもの感覚過敏や心拍の計測・分析の難しさから教育実践で活用するには障壁があった。本研究では、測定機器や心拍変動に関する専門的な知識・技能がない教員でも、簡便に実施できる重症児の実態把握の方法を確立することを目的とし、①非接触式のワイヤレス心拍計測機器と人工知能を用いた重症児の応答評価システムを開発する。さらに、②重症児教育に携わる教員と応答評価システムを用いて、児童生徒の感覚機能や興味・関心などの実態把握に活用し、その有用性について検討する。