Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
時として我々は望ましい結果が得られないにも関わらず、執拗に同じ行動を繰り返す。本申請課題の核心をなす問いは「なぜ手に入らない対象を追い続けるのか」というものである。申請者の先行研究から「結果を期待すること自体が、実際の結果を超えて対象の価値を高める」という仮説に至った。仮説を立証するために、1)手に入らない対象への追跡行動と魅力の増大が期待自体による価値形成から生じることを新たな数理モデルを用いて確かめ、2)選択-結果間隔の変更による期待操作の追跡行動への修飾効果を示すことで因果性を検証する。一連の検証を通じ、期待操作による行動変容の可能性を展開する。