雄性ホルモンによる自己免疫性糸球体腎炎の病態修飾機構-糸球体硬化を導く新理論-
Project/Area Number |
21K20611
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0605:Veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大谷 祐紀 北海道大学, One Healthリサーチセンター, 特任助教 (10909857)
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Project Period (FY) |
2024-02-06 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 腎臓 / 生殖器 / 性腺摘出 / 性ホルモン / ボウマン嚢上皮細胞 / 糸球体腎炎 / 糸球体硬化 / テストステロン / 獣医学 / 腎臓病 / 形態機能 |
Outline of Research at the Start |
哺乳類には通常“雄と雌”が存在し、この解剖・生理学的区別はさまざまな病態の差異を導く。特に、免疫や腎疾患には顕著な“性差”がみられ、その病態発生には性ホルモンが中心的役割を果たすが、詳細な病態発生機構は不明である。我々はこれまで、性腺摘出による腎疾患への長期的な影響を精査し、自己免疫疾患モデルマウスの精巣摘出は糸球体硬化性病変を軽減させることを報告した。その病理発生には、雄性ホルモンが担うボウマン嚢上皮細胞の機能形態変化が関与することを見出している。本研究では、ボウマン嚢上皮細胞を、性が関与する糸球体硬化病態発生論の核心と捉え、形態および分子生物学的手法を用い、本病理機序の全容解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
哺乳類には通常 “雄と雌”が存在し、この解剖・生理学的区別は各種病態の差異を生む。免疫や腎疾患には顕著な“性差”がみられ、その病態発生には性ホルモンが中心的役割を果たすが、詳細な機構および性腺を摘出した動物への長期的な影響は不明である。申請者は、自己免疫疾患モデルマウスの精巣摘出は糸球体硬化性病変を軽減させ、その病理にはボウマン嚢上皮細胞の機能形態変化が関与することを見出した。本研究では、雄性ホルモンによるボウマン嚢上皮細胞制御機構を、性が関与する糸球体硬化病態発生論の核心と捉え、その解明を目指す。 現在、尿中のCD44関連分子についての精査を行っている。抗体アレイにより、腎炎モデル尿中の炎症関連分子を定量した。今後、検出された分子と腎臓内CD44との関連を免疫組織化学および定量PCRで検証していく予定であるが、海外での研究実施のため、研究を中断している。 研究再開後は、糸球体とボウマン嚢上皮細胞の相互作用について検証するため、メッシュ法等を用い、糸球体とボウマン嚢を回収・分離、組織培養を試みる予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)