Project/Area Number |
21K20880
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0902:General internal medicine and related fields
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
菅沼 広樹 順天堂大学, 医学部, 助教 (60568004)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | オキシリピン / 慢性肺疾患 / 脂質栄養 / 早産児 / 脂肪酸 / 新生児 |
Outline of Research at the Start |
早産児にとって脂質は重要なエネルギー源としてだけでなく、成長や発達に不可欠な栄養素の一つであるが、脂肪酸から産生されるオキシリピンが早産児にどのような影響を与えるのかは未だ不明である。申請者らは、オキシリピンに着目し、早産児における慢性肺疾患との関係を明らかにする。それらの成果により、早産児における新たな脂質栄養管理の構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは、アデレード大学のProf Robert Gibsonらが開発した乾燥濾紙血(PUFAcoat card)法を用いることで少量の血液(約20μL)を使用し、オキシリピンを網羅的に測定できる技術を使用し研究を行ってきた。しかし、本研究のような肺組織を用いた測定には適応できなかったため、新たな測定方法の導入を行った。 ラットの肺を約100mg採取し、液体窒素で極低温に凍結し、ステンレス片とともに振盪することで凍結粉砕を行った。粉砕した試料にメタノールを加え撹拌することで粗抽出をおこなった。試料の濃縮と清浄化を目的に固相抽出(solid-phase extraction)カートリッジによる再抽出をおこなった。再抽出した試料はLC-MS/MSを使用しオキシリピンを網羅的に解析した。今回の測定方法では、リノール酸由来8種類、アラキドン酸由来42種類、αリノレイン酸由来2種類、エイコサペンタエン酸由来8種類、DHA由来30種類のオキシリピンが一斉に測定可能となった。また、固相抽出を行うことにより肺組織に含まれるオキシリピンを濃縮することにより、極微量のオキシリピンも測定可能となった。 現在は肺組織中のオキシリピンの抽出が完了し、LC-MS/MSで測定したものを解析中である。 慢性肺疾患モデルとして高濃度酸素負荷ラットの作製を行った。コントロールとして一般餌を使用したラットの肺組織中のオキシリピンを測定中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オキシリピンを測定するためのスタンダードの導入に時間を要するため、当初の計画より遅れている。また、機械トラブルによる測定不能時期があったため、測定に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
慢性肺疾患モデル動物が使用可能となっているため、肺組織におけるオキシリピンを測定する予定である。また、脂質栄養による影響も検討予定である。
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