Project/Area Number |
21K21128
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo (2022-2023) National Cancer Center Japan (2021) |
Principal Investigator |
宮本 佳尚 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (40912936)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 慢性腎臓病 / 蛋白質摂取 / 栄養 / がん罹患 / 蛋白質摂取量 / コホート研究 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、多目的コホート研究(JPHC)のデータを活用し、これまでエビデンスが不足していたi) 日本人における慢性腎臓病とがん罹患の関連、およびii) 慢性腎臓病における摂取カロリー・蛋白質・潜在的腎臓酸負荷・内因性酸産生量をはじめとする栄養指標と全死亡・がん罹患の関連を明らかにすることを目的とする。本研究により、慢性腎臓病とがんの関連や慢性腎臓病における栄養指標に関するエビデンスを構築し、慢性腎臓病におけるがん予防対策や適切な栄養管理方法の策定に寄与することが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病は日本人の8人に1人が罹患するとされる。慢性腎臓病は末期腎不全のみならず、心血管系疾患をはじめとする様々な疾患と関連し、早期死亡へ寄与することが知られている。 慢性腎臓病の予後改善には、糖尿病をはじめとする原疾患の治療・併存する高血圧の管理のみならず、栄養管理も重要とされる、しかしながら本領域については、エビデンスが不十分であった。 そこで本年度は、昨年度に引き続きJPHC研究において血清クレアチニン値の得られた対象者約2万人を対象とした研究を継続した。
本年度は昨年度に引き続き、推算糸球体濾過量(eGFR)により定義された慢性腎臓病の対象者における蛋白質摂取量と総死亡および原因別死亡の関連をコホート研究デザイン(1990年前後からの追跡期間約18年)を用いて検討した。既報では十分検討されていなかったが近年注目されている、動物性および植物性由来蛋白質に関し、それらの摂取量とアウトカムの関連の検討も行った。蛋白質の摂取量を食物摂取頻度調査票から先行研究に倣い算出した。本年度はこの摂取量の算出に関して統計ソフト上のコードの確認を再度行った。今後は結果を確認の上図表の作成、論文化を行う予定である。論文の執筆にあたっては、最近出版された関連文献のレビュー、及び昨年出版された「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」で引用されている文献のレビューを行い、研究の考察をさらに深め、本研究の位置づけに関しても考察する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
食事摂取頻度調査票から蛋白摂取量を算出ための解析コードの確認に時間を要した。最終的な結果の確認後の図表作成・投稿に関しては来年度行うこととする。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、慢性腎臓病とがん罹患の関連性についての関連の検討に加えて(論文出版済み)、蛋白摂取量と予後の関係をコホート研究デザインを用いて明らかにすることを目指す。 近年、ゲノム情報を活用して蛋白摂取量と予後の関係を解明する研究が文献上で確認されている。 論文化に際して、このような文献情報を検索し、考察を深める。
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