Project/Area Number |
21K21145
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Iryo Sosei University |
Principal Investigator |
飯倉 充美 医療創生大学, 国際看護学部, 准教授 (70845213)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 新人看護師 / ワーク・エンゲイジメント / ワークライフバランス / エスノグラフィー / レジリエンス / 組織風土 / マインドフルネス |
Outline of Research at the Start |
近年、労働者の心身の健康をいかに維持するかが注目を浴びている。それらのキー概念としてワーク・エンゲイジメント(以下WE)に関する研究が進められており、労働環境の改善に向けた成果が発表されている。しかし、新人看護師の労働環境をポジティブな側面から捉えた研究は少ない。そこで本研究は、新人看護師のWEに影響を及ぼす要因を明らかにし、看護基礎教育や卒後教育に求められるWEを強化する方略を検討することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は新人看護師のワーク・エンゲイジメント(仕事に関連するポジティブで充実した心理状態のことで、活力、熱意、没頭により特徴付けられる概念)(Schaufeli et al, 2002)について、影響を与える要因を明らかにし、看護基礎教育や卒後教育に求められるワーク・エンゲイジメントを強化する方略を検討することを目的としている。 新人看護師を対象とした「仕事観」に関するスコーピングレビューを実施し、その結果をThe 14th International Nursing Conferenceにて発表した。 スコーピングレビューの目的は、Z世代の新人看護師が仕事をどう捉えているのかを既存の文献から把握し、昨年度実施したエスノグラフィーの分析結果をより深く考察することである。レビューの結果、新人看護師は看護職としての達成感ややりがいを職務の中で感じていたが、患者や医師、看護師とのコミュニケーションや、専門職としての主体的な意思決定には支援が必要であったことが分かった。また、学習意欲が高いにもかかわらず、十分な教育支援が行われていない組織もあった。世代の特徴として、ワークライフバランスを重視していることがあげられ、看護師特有のシフト勤務により活動的な休養に時間を割くことはできず、疲労回復のための睡眠など、静的な休養に時間を割り当てていたことが明らかになった。よって、新人看護師のワーク・エンゲイジメントを高めるためには、教育システムを構築することのみではなく、十分な休養をとることのできるシフトへの配慮なども必要である可能性が示唆された。 次年度は本レビューならびにエスノグラフィーの結果をもとに、介入方法について検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本来の計画であった卒業年次のレジリエンスと新人看護師のワーク・エンゲイジメントの関係性を測定することではなく、新人看護師の就職半年以降のワーク・エンゲイジメントの高さやその影響要因を調査する必要があると考えられ、大幅な計画修正が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
就職後半年以降の新人看護師を対象にワーク・エンゲイジメントを測定し、ワークエンゲイジメントの高低にグループをわけ、その影響要因をインタビュー調査で明らかにし、ワーク・エンゲイジメント向上にむけた介入方法を検討していく。
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