Project/Area Number |
21K21168
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
谷川 千春 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (90909780)
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Project Period (FY) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / レジリエンス / 発達特性 / 人的ネットワーク / ソーシャルキャピタル / 育児不安 / 発達障害特性を持つ児の母 / 地域支援 / 保健師 |
Outline of Research at the Start |
ソーシャルキャピタル(以下SCとする)とは、人と人との繋がりを資源と捉えた概念であり、コミュニティーへの信頼やお互い様という互酬性の規範があり、緊密なネットワークが築かれている地域をSCの醸成度が高い地域と捉え、SC醸成度が高い地域の方が健康に良い影響を与えるという研究結果が多いが、マイノリティ(少数派)は排除されやすいという負の側面が課題である。 本研究では、発達特性を持つ児の母に半構造面接を行い、子育てをしてきた過程に形成されたネットワーク及び地域のSC醸成度と育児不安感の関連を修正版グラウンデッド・セオリーアプローチ法により分析を行い、保健師が支援するべき時期や支援方法を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
第43回日本看護科学学会学術集会において、「発達障害児の母がもつネットワークの中で正負の影響を受けて子育てをする体験」として学会発表を行った。発達障害児の母は、特定の人への信頼は形成しているが、一般的信頼(社会全体への信頼)の形成は乏しい可能性が示唆された。また、発達特性がある児がありのままに成長できる環境を作るため、子ども中心の生活を送ることにより、結果として母自身の自己実現を阻害している可能性が考えられた。本結果から、発達障害児の母自身の自己実現ができるために、支援者やピアなど特定の理解者だけではなく、社会全体の理解と協力が得られる風土を醸成していくことが保健師に求められることが明らかとなった。 一方で、対象者の居住地及び紹介者が限られているため、結果の信頼性を担保するため、対象エリアを拡大して追加のインタビューが必要と考えられたため、新たな地域の対象者にインタビューを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
信頼性を高めるためには、1エリアでの対象者に限定せず、他エリアでの対象者へのインタビューが必要と考え、新たなエリアでのリクルートを行っているが、協力者の数が限定され、実施に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
1エリアでの対象者結果分析に加え、新たにインタビューした対象者の結果を統合させる。 また、論文の執筆を行い、投稿する。
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