Project/Area Number |
21KK0089
|
Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 31:Nuclear engineering, earth resources engineering, energy engineering, and related fields
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高橋 亮平 秋田大学, 国際資源学研究科, 准教授 (10396286)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Manalo Pearlyn 秋田大学, 国際資源学研究科, 助教 (50895480)
今井 亮 九州大学, 工学研究院, 教授 (90223304)
|
Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥19,240,000 (Direct Cost: ¥14,800,000、Indirect Cost: ¥4,440,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 熱水鉱床 / 流体包有物 / 近赤外顕微鏡観察 / 安定同位体 / 黒鉱鉱床 / 浅熱水鉱床 / 斑岩鉱床 / 造山型鉱床 / 貴金属-ベースメタル鉱物資源 / 流体包有物分析 / EPMA分析 / LA-ICP-MS分析 / ガス組成分析 / 資源探査手法 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、アジア-アフリカ地域における熱水性の貴金属およびベースメタル鉱床を対象に地質調査を行う。その後、カナダ・Western大学の研究者と協力し、四重極型質量分析計による流体包有物ガス組成分析を行う。石英や黄鉄鉱など多量に産出する鉱物を対象にLA-ICP-MSとEPMA装置を用いた微量成分分析を行うほか、一般的な鉱床学手法を網羅する。これらのデータから、鉱床のタイプ、形成条件とプロセスの詳細を明らかにし、探査・探鉱、開発の指針として役立つデータを提供する。また、浅熱水鉱床と造山型鉱床を明瞭に区別する新しい手法を開発し、革新的な資源探査手法としての応用を検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度に行った研究は、以下の通りである。1)秋田県の温川鉱床を対象に顕微鏡観察、XRD分析、全岩化学分析、脈石/鉱石鉱物のSEM-EDS分析、流体包有物マイクロサーモメトリーとガス組成分析、硫黄同位体分析等を行った。2)タイのPilok錫-タングステン鉱床およびDoi Ngomタングステン鉱床を対象とした地質調査を行い、熱水変質岩と鉱石のサンプルを採取し、顕微鏡観察、XRD分析、全岩化学分析、脈石/鉱石鉱物のSEM-EDS分析、流体包有物の観察、硫黄同位体分析等を行った。3)フィリピン・Mankayan地域とZambales地域を対象に地質調査を行い、熱水変質岩と鉱石のサンプルを採取し、顕微鏡観察、Ar/Ar年代分析、全岩化学分析、脈石/鉱石鉱物のSEM-EDS分析、鉱石鉱物のEPMA分析、流体包有物の近赤外顕微鏡観察およびガス組成分析のための試料分割とカナダの共同研究者への送付、硫黄同位体分析を行った。また、Far South East鉱床の試錐コアサンプルを入手した。4)ボツワナの緑色岩帯に胚胎する複数の金鉱床のサンプルを入手し、顕微鏡観察、全岩化学分析、脈石/鉱石鉱物のSEM-EDS分析、硫黄同位体分析、流体包有物のガス組成分析の試料をカナダに送付した。5)ナミビア北西部の複数のCu-Ag鉱徴地を対象に地質調査を行い、顕微鏡観察、全岩化学分析、脈石/鉱石鉱物のSEM-EDS分析、硫黄同位体分析、流体包有物のガス組成分析の試料をカナダに送付した。6)この他に関連する研究として、秋田県のその他の複数の黒鉱鉱床、モザンビークの複数の金鉱徴地、インドネシアの複数の錫、銅、金鉱床/鉱徴地を対象に地質調査、各種室内実験と解析を行った。新規鉱体の探査や探鉱に有用な情報を提供するために、室内実験データに基づきそれぞれの鉱床/鉱徴地の形成条件とメカニズムの解析を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた11地域の研究対象のうちの7地域の研究に着手済みであり、それ以外にも複数の熱水鉱床を研究対象に加えた研究を進めている。また、カナダの共同研究者により流体包有物のガス組成分析が行われ、データを解析した。
|
Strategy for Future Research Activity |
複数の熱水鉱床および鉱徴地の鉱物組み合わせや化学組成などの基礎的な実験データが得られたので、現在までの研究成果を学会発表等で成果公開し、流体包有物のマイクロサーモメトリーとガス組成分析や安定同位体分析などの応用的な室内実験を行うとともに、それぞれの鉱床の形成条件とメカニズムの解析を行う。また、その他に予定している研究対象地域を対象に地質調査を実施する。
|