Project/Area Number |
21KK0123
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 42:Veterinary medical science, animal science, and related fields
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
好井 健太朗 長崎大学, 高度感染症研究センター, 教授 (50421988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 進太郎 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (00634205)
平野 港 長崎大学, 高度感染症研究センター, 助教 (30901029)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥18,980,000 (Direct Cost: ¥14,600,000、Indirect Cost: ¥4,380,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | ダニ媒介性ウイルス / マダニ / 人獣共通感染症 / ダニ媒介性脳炎 |
Outline of Research at the Start |
マダニが媒介する人獣共通感染症ウイルスの制御のためには、マダニにおけるウイルス感染機構を明らかにし、それを対象とした疾病制御法を確立する必要がある。しかしマダニの細胞や生体の飼育系等、解析するための実験系が確立していないため、ウイルス感染機構の詳細な解析は世界的にも困難な状況にある。 そこで本研究では、チェコ科学アカデミーの研究者との共同研究により、マダニのウイルス感染モデルの構築を行い、それを活用してダニ媒介性ウイルスの感染・伝播機序の解析を行う。 これにより、感染症制御法開発につながる新たな知見の解明を行うとともに、ダニ媒介性ウイルス研究の推進に向けた国際的な共同研究基盤の強化をはかる。
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Outline of Annual Research Achievements |
マダニは多様な病原体を媒介し、中でも致死性が高いダニ媒介性人獣共通感染症ウイルスは旧大陸の広範な地域で流行しており、その流行防止対策は重要な課題となっている。そのためには、マダニにおけるウイルス感染機構を明らかにし、それを対象とした疾病制御法を確立する必要がある。しかしマダニの細胞や生体の飼育系等、解析するための実験系が確立していないため、ウイルス感染機構の詳細な解析は世界的にも困難な状況にある。そこで本研究では、マダニのバイオリソースを用いてウイルス感染モデルの構築を行い、それを活用してダニ媒介性ウイルスの感染・伝播機序の解析を行う。 本年度での研究では、昨年度までの研究でマダニの中でのウイルス増殖への関連性が示されたダニ媒介性脳炎ウイルス(TBEV)のウイルス遺伝子RNA中の3’UTR領域に高度に保存されている領域について、変異や欠損を導入したウイルスをリバースジェネティクスにより作製して解析を行った。野生型のTBEVでは2つの長さの異なるncRNAが産生されているのが検出された所、変異を導入したウイルスでは短いサイズのncRNAのみが産生されており、この領域がウイルス由来ncRNAの産生に関与している事が示された。培養細胞での増殖性について検討した所、変異を導入したウイルスは、哺乳動物及びマダニ細胞では増殖性には影響を受けていない事が示された。またマウスモデルに皮下接種した所、変異ウイルスにおいて死亡率の上昇が認められ、ncRNAがウイルスの病原性に哺乳動物の影響している事が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、マダニにおけるダニ媒介性ウイルスの感染動態に影響を与えるウイルス要因に関する解析が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、媒介動物であるマダニの中での効率的な増殖に関与している事が示唆されたncRNAについて、マダニの中で相互作用する宿主因子等の同定を行い、マダニにおけるウイルス感染の分子機構の詳細解明を推進する事を予定している。
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