Project/Area Number |
21KK0172
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 58:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
鈴木 武博 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (60425494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Tin・Tin Win・Shwe 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主幹研究員 (00391128)
中島 大介 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 室長 (10281411)
柳下 真由子 県立広島大学, 生物資源科学部, 助教 (10760960)
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Project Period (FY) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥19,110,000 (Direct Cost: ¥14,700,000、Indirect Cost: ¥4,410,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | PM2.5 / 個人曝露評価 / 妊娠期曝露 / DNAメチル化 / PM2.5成分分析 |
Outline of Research at the Start |
妊娠期の微小粒子状物質(PM2.5)曝露による次世代への健康影響が報告されているが、メカニズムは未解明である。ミャンマーでは、急速な経済成長に伴って大気汚染が深刻化しているが、PM2.5測定値は限定的であり、研究としてもほとんど報告がない。本研究では、ミャンマーにおいて、次世代影響メカニズムの1つと考えられているエピゲノムに着目し、妊娠期のPM2.5曝露により、生後まで持続的に観測される血液DNAのエピゲノム異常の解析を行う。また、PM2.5曝露濃度とエピゲノム変化を高精度に対応させるため、PM2.5の個人曝露量評価と成分分析を行い、ミャンマーの汚染実態も把握する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、マレーシアでの研究の実施について本格的にすすめるため、マレーシアのUniversiti Sultan Zainal Abidin(UniSZA)と国立環境研究所(NIES)でMemorandum of Agreement(MOA)を締結した。共同研究の実施に向けたオンライン国際セミナーや、UniSZAにおいて、国際シンポジウムEPHIF2023を開催し、マレーシアをはじめとしたアジア諸国の環境問題を共有するとともに、今後の研究展開について整理した。さらに、現地の産婦人科医や小児科医と打ち合わせをおこない、DNAメチル化解析用の臍帯血や子供の生体サンプルの採取に向け準備をすすめた。 PM2.5測定については、マレーシア国内2都市において、ポケットPM2.5センサーを用いてPM2.5測定の予備調査をおこなったところ、同都市の中でも、BBQレストラン近辺や海沿いなど局所的な発生源により場所ごとにPM2.5濃度が異なることがわかった。今回測定したマレーシア国内の2都市におけるPM2.5濃度は、同時期の日本国内と大差なく局所的な発生源がポイントとなっていると考えられる(現在、論文投稿準備中)。したがって、都市ごとでPM2.5濃度を比較するより、個人曝露量でPM2.5曝露濃度が高いグループと低いグループに分類する可能性も考え、今後検討を続ける。また、PM2.5成分分析に向けて、ハイボリュームエアサンプラーによる大気サンプル収集をマレーシアにおいて試行した。 ミャンマーのUM1チームは、PM2.5の低濃度地域と高濃度地域を選定するために、ヤンゴン市内の10地域でポケットPM2.5センサーを用いて屋外PM2.5濃度測定をおこない、PM2.5濃度が有意に異なる地域を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マレーシアにおける生体サンプルの採取には、UniSZAでの倫理審査の承認が必要であるが、この倫理審査に予定外に時間がかかっており、倫理審査の承認が必要な生体サンプルの採取がまだ行えていない部分について、やや遅れていると考えている。UniSZAでの倫理審査の承認には、国立環境研究所とのMOAが必要となったためであり、今年度はマレーシアのUniSZAと国立環境研究所でMOAを締結するなど、順を追って丁寧にすすめてきた。一方、臍帯血や子供の生体サンプルの採取に先行して、サンプルの採取に向けた現地の産婦人科医や小児科医と打ち合わせをおこない、またマレーシアをはじめとしたアジア諸国の環境問題の共通認識を深めるための国際シンポジウムEPHIF2023を開催するなど、当初に設定した研究予定に追いつけるようにマレーシアでの研究実施体制を整備しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、ポケットPM2.5センサーPROの校正・検証を日本国内で続け、医学倫理審査の承認後に、マレーシアにおいて妊娠後期の妊婦にPM2.5個人曝露量を解析可能なポケットPM2.5センサーPROを装着し、PM2.5濃度の個人曝露量を定量的に明らかにする。また、昨年度までに採取したマレーシア大気サンプルの成分分析を行う。さらに、臍帯血および生体試料(唾液、頬粘膜)DNAで、次世代シークエンスによるDNA全体のメチル化解析を行い、生後において変化が持続するDNAメチル化部位を、性差にも着目して明らかにする。最終的に、それらのDNAメチル化変化へのPM2.5各種成分の寄与を明らかにする。問診票等による子供の健康調査、行動調査も行い、子供の健康異常が観測された場合は、DNAメチル化変化及びPM2.5各種成分と対応させることでPM2.5曝露による次世代健康影響メカニズムの一端の解明を目指す。
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