Budget Amount *help |
¥18,980,000 (Direct Cost: ¥14,600,000、Indirect Cost: ¥4,380,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
我々は独自に穏やかな子宮内低灌流負荷による低出生体重モデルラットを開発した。同モデルは社会性行動の障害や多動などの行動障害を引き起こすが、脳組織障害は軽微である。すなわち、低出生体重でその後に自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠如多動性障害(ADHD)を呈する児の症状を再現する今まで存在しなかったモデルである。本研究の目的は、同モデルを用いて子宮内低灌流がASDやADHDなどの神経発達障害を引き起こす機序をフランスなどの研究者と共同で生化学・組織学・行動学的に検証することである。 低出生体重モデルラットに対する臍帯由来間葉系幹細胞治療の効果検証として、日本側研究代表者の研究室で行動評価(Negative geotaxis test, Open-field test, 3-Chamber sociability test)や脳組織の評価などを行なった。今年度(2022年)の8月下旬から9月上旬に日本側研究代表者がフランスへ赴いてモデル作製手術を行った。フランスの共同研究者Coq上級研究員は脳脊髄の電気生理学的評価(in vitro rate-dependent depression)とWestern blottingによるチャネルタンパク質(KCC2)の定量を行なった。本研究課題開始前から行なっていた共同研究の成果も合わせてCoq上級研究員と共同で論文にまとめ、発表した(Tsuji et al., Sci Rep 2023)。 母乳中成分(ラクトフェリン)補充の効果検証は、ラクトフェリンの提供元である企業が、動物愛護団体からの批判を受け、動物実験を行っている研究室への提供を全面的に中止したことから、大幅な研究計画の見直しを迫られた。
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