Research Project
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
本研究では、認知機能の低下を伴う高齢者ならびに健常高齢者に対し、ロボットによって対話を促し、異文化圏における効果の検証を行うとともに、ロボットの受容性とケアの文化に関する調査と理論的検討を行い、かつロボットの適用に伴う倫理的課題を検討することを目的とし、メディア論としてのケアの人間学の領域開拓に資することを目指す。高齢者宅等でロボットとの対話実験を持続的に行い、併せて効果検証に必要なデータ収集のため、質問紙調査とインタビューを実施し、経過や対人、異文化間等で比較分析する。ロボットは話し方、発話内容等を適宜調整しながら、高齢者に対するロボットの多面的効果と、特に効果的な対話方式を明らかにする。