感情の構造と作用-コア・アフェクト理論の検証と応用-
Project/Area Number |
22330195
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
余語 真夫 同志社大学, 心理学部, 教授 (90247792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 英樹 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90221837)
河野 和明 東海学園大学, 人文学部, 教授 (30271381)
佐藤 健二 徳島大学, ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 教授 (10318818)
湯川 進太郎 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (60323234)
鈴木 直人 同志社大学, 心理学部, 教授 (30094428)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥11,960,000 (Direct Cost: ¥9,200,000、Indirect Cost: ¥2,760,000)
Fiscal Year 2011: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2010: ¥7,800,000 (Direct Cost: ¥6,000,000、Indirect Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 感情 / 感情概念 / 中心概念 / 周辺概念 / 国際比較 / コアアフェクト |
Research Abstract |
Fear&Russell(1984)は、感情概念間の関係は「感情」を上位概念とする階層構造を示し、さらに「感情」の典型的属性を備えた「中心概念」と典型的属性が不足する「周辺概念」に分けられること、またさらに感情概念はしばしば感情以外の心理学的概念に内包されることを報告した。われわれ(朴他、2010)は日本人と、韓国人を被験者として感情を上位概念とする感情の下位概念を調査し、出現率が80%を超す概念は日本人では「悲しい」、韓国人では「キップン(pleasure)」と「スルプン(sadness)」であり、感情語によってその出現頻度が異なることを報告し、出現頻度の高い語を中心概念、低い語を周辺概念と定義した。この結果に基づき、まず、中心概念に分類された語と、周辺概念に分類された語の上位概念を調べたところ、日本人では周辺概念に分類された語に比べ、中心概念に分類された語の上位概念は「感情」であると同定されることが多かったのに対し、韓国人ではそのような傾向はあまり見られなかった。また、感情の周辺概念の語を挿入した感情エピソード文よりも、中心概念の語を挿入した文の方が、より自然であると、日本人は評価することが示された。これらの成果は、ISRE(International Society for Research on Emotion)2011や日本心理学会で報告し、現在執筆中である。またこの他、本年度、中心概念とされるごと、周辺概念とされる語、各15語ずつの計30項目を用いて、この語を3,6,11,14のグループに分類させる実験を行い、その類似性を調べ、MDS(多次元尺度構成法)によって布置し、クラスター分析により、グループ分けした。その結果、中心概念は快-不快の軸に関係し、周辺概念は活性-不活性の軸に関係するという非常に明確な関係性が示された。この成果も外国誌に投稿すべく準備を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)
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[Presentation] 気分と言語表現2010
Author(s)
筒井亜希子・余語真夫
Organizer
日本心理学会第74回大会
Place of Presentation
大阪大学
Year and Date
2010-09-20
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