Project/Area Number |
22520456
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Japanese linguistics
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
半沢 康 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10254822)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2011: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 南相馬市小高区方言 / 川俣町山木屋方言 / 再調査法 |
Research Abstract |
方言調査において用いられる調査法(面接質問法,自記式質問紙法,インタビュー法)は,インフォーマントの方言実態をどの程度適切かつ安定的に測定できているのか。本研究ではさまざまな方言調査法を用いた実験的な調査を,同一のインフォーマントに対して複数回実施する。その結果の異同を比較し,それぞれの調査法の安定度(一致の度合い)に関する実証的なデータを収集する。その分析を通して方言調査法の信頼性を定量的に把握することを目的とする。 本年度は2010年度川俣町山木屋地区において行なった面接質問法調査の再調査(第2回目の調査)と南相馬市小高区における第1回目のインタビュー法調査の実施を予定していたが,東京電力福島第一原子力発電所事故にともなう両地域の避難指示が年度内には解除されず,実査を行なうことはできなかった。2011年度は山木屋地区調査データをはじめとする既収集データの整理,分析に力を傾注。連携研究者,研究協力者らとともに研究成果中間報告会を8月と3月に2度,福島市で開催した。蛇足ながらこのような研究会を積極的に福島県内で実施することは,原発事故の風評被害によって観光客の入り込み減少等に苦しむ福島県に対して(微々たる貢献ではあるものの)人文系の研究者ができる数少ない実質的な被災地支援となるものと考える。 同時に山木屋地区および南相馬市小高区を対象とした調査の継続が難しくなったことを踏まえ,次年度以降の研究計画の再構築を行い,「東日本大震災の影響を受けた研究代表者の重複応募制限の特例」を利用して2012年度科研費に応募,採択された。次年度以降他地域において,当初の研究目的を実現するための新たな実験的調査に取りかかる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)