Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
当該年度は、観光産業における需要者の行動について統計データからその特徴を分析するとともに、インターネット上での「eクチコミ」情報を収集し整理することが主要な作業であった。統計データについては、「eクチコミ」データとの比較検討が可能となるように、分析対象とした伊豆地域の伊東市が実施している観光客アンケート調査を収集した。これについては、従来紙媒体での個票データの提供を受けてきたが、本年度よりデータベース化された磁気媒体での無料提供を受け、比較検討分析の効率性を高めることができるようになった。他方、「eクチコミ」のデータについては、インターネット上より「じゃらん」、「楽天トラベル」のWebサイトより当該年度の5月から3月初旬まで収集し、データベース化を行った。また、統計分析のためのデータの整備を行う一方で、統計分析のためのモデルの準備のために、先行研究等を調査し、検討を行った。伊東市の観光客アンケートのデータは、観光客のリピート行動を分析するために利用することができ、その統計モデルとしては一般化線形モデルの1つであるボアソンモデルを適用することを考えている。「eクチコミ」のデータについては、テキスト情報の統計的処理により、リピート行動と関連する「キーワード」の抽出の準備を始めたが、その完成と分析は、当該研究申請書の研究計画で述べたとおり、次年度の研究となる。