動脈のリモデリングを抑制し、自己組織化するステントグラフトの開発
Project/Area Number |
22591539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水谷 真一 Nagoya University, 医学部附属病院, その他 (30566956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 裕一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (80314011)
碓氷 章彦 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (30283443)
大島 英揮 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40378188)
成田 裕司 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (60378221)
加藤 竜司 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (50377884)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2011: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 大動脈瘤 / ステントグラフト内挿術 / 合併症 / エンドリーク / ステントマイグレーション / ペプチドマテリアル / ドキシサイクリン / 組織化 |
Research Abstract |
(研究の目的)本研究の目的は、革新的な大動脈瘤治療であるステントグラフト内挿術の重大な術後晩期合併症のステント位置移動やそれに伴うエンドリークを抑制するための自己組織化を目指した「インテリジェント化ステントグラフト」の開発である。 (本年度研究結果) (1) ペプチド付与担体の開発:ペプチドインフォマティクスを活用し、単一アミノ酸配列において、組織化を促すと考えられる線維芽細胞の接着・増殖選択性の高い配列を検索(内皮細胞、平滑筋細胞との比較)すると、7残基のチロシンやアルギニンにおいて、線維芽細胞選択性が比較的高いことがわかった。 ペプチド混和した、ポリグリコール酸、ポリ乳酸の共重合ポリマーを、エレクトロスピニング(E-spin)法を用いて不織布を作製した。この不織布を用いても、細胞選択性は維持されることがわかった。(2)ドキシサイクリン徐放担体の作製:マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)に拮抗して、動脈のリモデリングを抑制するドキシサイクリンを生体吸収性ポリマーに混和し、E-spinで紡糸したところ、ドキシサイクリンは、in vivoで、2週間で約50%を、4週間で約70%を徐放した。この担体は、平滑筋細胞やマクロファージのMMPやサイトカイン分泌に抑制的に働き、エラスチンを維持し、アポリポプロテインEノックアウトマウス動脈瘤モデルおいて動脈瘤進展抑制効果を示した。 今後これらの技術を応用し、ステントグラフトの作製を試みる予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)